祝!宇部市制施行100周年 ~昨日でした~

昨日(2021年11月1日)、宇部市は市制施行100周年を迎えました。

 

大正10年(1921年)11月1日に山口県厚狭郡宇部村は、村から町を経ずに、いきなり宇部市となりました。日本で80番目の市制施行、山口県では2番目の施行です。それから、ちょうど100年目の周年を迎えたというわけです。

 

宇部市制施行100周年
宇部市制施行100周年

日本で市制・町村制ができたのは、明治22年(1889年)のことです。このとき、東京市・京都市・大阪市の三大市など36の市が誕生しました。

 

山口県では赤間関市(現在の下関市)がただ一つ市制を施行しました。宇部村もこのとき誕生しています。尚、このときの宇部村は、現在の宇部市の中心市街だけで、かなり狭い範囲です。 

その後、町になることなくそのまま宇部村が続いていました。

 

その後、日本では市制を敷くところが増えてきました。大正9年の終わりにまでに、最初の36市のちょうど2倍、72市となっていました。

宇部市と同じ大正10年には1月1日に足利市と千葉市が誕生しています。この年の最後に市制を施行したのが宇部市で、全国80番目の市です。とても珍しい(初めて?)村から市への二階級特進です。

 

宇部村では、江戸時代初めに石炭が発見されました。瀬戸内の塩田用として、石炭は需用が旺盛で、宇部村の炭鉱開発が進みます。明治30年に宇部沖の山炭鉱が開かれ、明治43年に海底炭田の採掘に着手します。大正4年には沖合に人工島「百間角」が構築されるなど、石炭産業が発展していきました。大正3年には、宇部新川鉄工所も操業を開始しており、宇部村は人口の急速な拡大と飛躍的な発展を遂げていたわけです。

 

※宇部沖の山炭鉱・宇部新川鉄工所と、大正12年創立の宇部セメント製造、昭和8年の宇部窒素製造の4社が昭和17年に合併してできたのが、現在の宇部興産です。来年4月1日に社名を宇部興産から「UBE(ユービーイー)」に変更するそうです。 

 

現在の宇部市は人口16万2千人。ほどよい田舎で、「住みたい田舎ランキング」で2020年は1位、2021年は2位でした。☞ おいでませ!山口へ、宇部市へ