東京五輪にスポーツは科学なんだと知る

テレビでライフセーバーの和田賢一さんが主宰する「走りの学校」を紹介していました。

 

走りの学校のキャチコピーは「足の速いのは才能じゃない」というもの。短距離を速く走るために必要な技術を教えることで、どんな人でも絶対に足が速くなるといいます。そこで、なるほどと思ったのが、走りには「ランニング」と「スプリント」の2種類があり、そもそも走り方が違う。つまり、「速いランニング」と「スプリント」は違うものだということです。

 

鈴木福くん
鈴木福くん

一見すると同じように見えるものでも、本質が異なるというわけです。

フルマラソンを2時間05分で走るのと100m走で10秒を切るのは同じくらい難しいことです。しかし、この両方を成し遂げられる人はいません。

 

フルマラソンの2時間5分は100mを17.8秒のペースで走っているといことです。そう考えれば、大したことないような気がしますが、100mの421.95倍の長さがあります。

 

100mと200mを掛け持ちする選手はたくさんいますが、400mとなるとかなり少なくなります。しかし、まだいくらかはいます。これが800mになると、ほとんどいなくなります。

 

試しに、800m走で競争すると、マラソンランナーのほうが短距離ランナーより好タイムを出すことが多いそうです。

400メートルまでは無酸素運動、それを超えると有酸素運動となり、領域が異なるとか・・。つまりスプリントの科学が通用するのは400mまでのようです。

これ以上の距離はランニングの科学の領域です。効率的な酸素摂取なんて、サイエンスっぽいですね。

 

「競技力=体格×体力×練習量」なんてことは、もう全くなさそうです。

競技力を高めて、オリンピックで好成績をあげるには、スポーツ科学の力が、その国にどれだけあるのかが重要な要素になりそうです。