稲荷神社にお参り、今年こそは豊作を!

昨年(2020年)の山口県のコメの作況指数は全国最低の73でした。今年こそは豊作をと、願います。

昨年の不作の原因は、初夏の冷涼な気候、秋の台風も多少はありましたが。主には稲を食い荒らすトビイロウンカの大発生でした。特に、下関市から宇部市にかけての西部地区はウンカ被害が大きく、作況指数はさらに下がって67に終わっています。今年は、今のところは大きな被害は予想されていないので、豊作に期待しています。

 

吉部稲荷神社
吉部稲荷神社

日本には8万ほどの神社があるそうですが、そのうちの3万は稲荷神社だそうです。

イナリは稲生りのことで、昔の人が、特にお米の豊作を祈願したのが始まりです。イナリがどうして稲荷になったのかは諸説あるそうですが、荷になるほどの豊作に期待したいところです。

 

古代より、コメ(穀物)の初穂には霊力があると信じられていましたから、神として扱うのは当然のことです。

稲荷神社といえば、狐です。狐は春になると山から里に下りてきて、冬になると山に帰る習性なので、稲荷神社を守っているように見えます。また、狐の身体の色が、実った稲穂の色ともよく似通っています。

 

もう一つ、稲荷神社と言えば「正一位 ○○稲荷大明神」の赤い幟です。

神社の格式は、正一位が最高位です。春日大社や鹿島神宮が正一位で、住吉大社が従一位、出雲大社は正二位です。以下、15段階くらいに分類されます。

ところが、稲荷神社はどんなに小さくて寂れている神社でも正一位です。どういう経緯なのかは不詳ですが、うまいことやったものです。

 

狐や赤い幟のご利益で、全国の稲荷神社は増えていったようです。地方には、あまり人々に顧みられることの少ない稲荷神社がたくさんありそうです。

何かの折に見つけたら、参詣してみて、豊作祈願をしてみましょう。