1年半ほど前に見つかったコロナウイルスの新型に世界が右往左往しています。
先月、ユネスコの諮問機関IUCN(国際自然保護連合)、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界自然遺産に登録することがふさわしいとする勧告しました。2021年に世界自然遺産に登録される見通しです。この地域は、極めて多様な生物多様性と貴重な生態系を有していることが登録に至った理由です。
イリオモテヤマネコが見つかって新種の哺乳類だとわかったのは1967年のことです。哺乳類の新種が見つかるのは滅多にないことです。
ヤンバルクイナが新種の鳥類だとわかったのは1981年です。日本では60年ぶりの新種の鳥の発見です。
奄美沖縄では、昨年11月に2種類のゴキブリの新種が見つかっています。ゴキブリの新種は日本では35年ぶりの発見です。
同じ頃に、奄美大島の海で新種のウミエラ類が発見されたニュースは、妖怪「飛閻魔」の名前を学名にしたことで話題になりました。
☞ 大島海峡で新種発見 「カリベレムノン ヒノエンマ」 妖怪にちなみ命名
世界に目を転じると、昨年中国でジャコウネズミの新種が発見されたというニュースがありました(たぶん、未だ未確認)。今世紀に入って発見された(実際は新種とわかった)哺乳類にはオリンギトというアライグマの仲間がいます。
WWF(世界自然保護基金)は1997年以降メコン川流域で生物調査をおこなっています。2018年12月までに2681種の新種を発見しています。
自然のなかには、私たちが知らないことがまだまだたくさんあるってことです。哺乳類や鳥類でさえ、調べれば新しく見つかることがあるわけで、ウイルスの変異種なんかで慌てることはないような気がしています。