紫陽花は日本の固有種~今日は芒種~

山陽小野田市にある江汐公園のあじさい園がそろそろ見頃になってきました。

 

今日は晴れの予報だったのですが、ずっと南にある台風3号の影響もあるのか、あまりはっきりしない天気になりました。ちょっと秋のはじめのような感じです。紫陽花の可憐な手毬は、あまりカラッと晴れた日には似合わないので、ちょうどよいかも知れません。

 

解説によると、紫陽花「あじさい」は、日本の固有種なんだそうです。伊豆地方などの山間部に自生していた”がくあじさい”を母種として品種改良した園芸品種です。

 

現在よく見られる手毬のようなあじさいは、江戸時代以降に日本から欧州に伝わったものが、現地で観賞用に品種改良されて、大正時代なって日本に逆輸入されたものだそうです。

紫陽花は土地が酸性だと青色、アルカリ性では赤くなるということです。日本では紫陽花は、漢字の通り紫色のイメージですが、アルカリ土壌の多い欧州では可憐なピンクの花をつけました。これが、紫陽花が園芸用に人気となった秘密だったようです。

 

園芸品種の紫陽花の学名が”Hydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makino”というそうです。<ウイキペディアを読むと誤解かも知れない>

このなかの otaksa は、幕末に来日していたドイツ人博物学者のシーボルトが、妻のお滝の名前からとったそうです。

 

さて、今日は二十節気の芒種(ぼうしゅ)です。稲や麦など穂の出る植物(穂先のとげを芒といいます)の種を蒔く頃のことです。本来は、この頃からが本格的な梅雨、本格的な紫陽花のシーズンです。