オリンピック・ムーブメントとは何か?

日本のコロナ騒動は、科学的合理性も社会的合理性もないままに、盛り上がったままです。

 

さすがに、東京オリンピック・パラリンピックが開催されると考えている人はもういないでしょう。コロナ騒動で利益を得ている人たちでは、オリンピックは、スポーツは不要だと、広言する人たちが増えてきています。国民の多くも、コロナ騒動に嫌気がさしていますから、オリンピックに気持ちが向きません。

 

オリンピック聖火2020
オリンピック聖火2020

5月13日・14日は山口県で聖火リレーが行われる予定でした。13日が山口県東部(岩国市から周南市などを経由して山口市まで)、14日が山口県西部(宇部市から下関市などを経由して萩市まで)です。

結局のところ、13日の聖火リレーはおこなわれず、14日も下関市の聖火リレーはおこなわれませんでした。

 

聖火リレーの開催が、人の健康に悪い影響を与えることはあり得ないことですが、結局のところ、コロナ騒動でみんな面倒になったのでしょうね。

 

「オリンピック憲章」は、オリンピックの憲法+国際オリンピック員会の定款+主要構成3要素( 国際オリンピック委員会、 国際競技連盟、 国内オリンピック委員会)規定を兼ねたものです。ちょっと、引用してみます。

 

「オリンピズム」は、肉体と意志と精神のすべての資質を高め、 バランスよく結合させる生き方の哲学である。その目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。

 

「オリンピック・ムーブメント」は、 オリンピズムの価値に鼓舞された個人と団体による、 協調の取れた組織的、 普遍的、 恒久的活動である。その活動を推し進めるのは最高機関の IOC

である。活動は5大陸にまたがり、偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会に世界中

の選手を集めるとき、頂点に達する。 そのシンボルは 5 つの結び合う輪である。

オリンピック・ムーブメントに所属する個人および組織は、どのような活動資格であれ、オリンピック憲章の規則に拘束され、IOC の決定に従わなければならない。

 

オリンピック憲章には、IOC の使命と役割として、”3.オリンピック競技大会を定期的に確実に開催する”と書かれています。

 

ただ、オリンピック憲章を読んでみると、IOCの権威が強調されるばかりです。オリンピック競技大会の開催の意義については、強く書かれている印象がありません。こうなると、コロナ騒動で忙しいなか、無理にやらなくてもということになるのかも知れません。

 

科学も哲学も、人としての価値観や幸福を願う本能も、コロナ騒動を煽る人たちの前では無力だったわけです。ジャパンパラドックス(感染症の蔓延というコロナ騒動がありながら、健康が改善され平均寿命が延びる)については、時代の検証を待つしかないですね。