朝、テレビをみました~がっちりマンデー~儲かる「スゴ技お惣菜ビジネス」を大特集!。
キューピーのお惣菜ビジネスは年商550億円という規模なんだそうです。キューピーのスゴ技新商品が、常温で長期間保存できるポテトサラダです。この原理は、フィルムで包装したポテトサラダに水を使った静圧プレスで高圧を掛けて、微生物の繁殖を抑えるというものです。金属・セラミックス用の機械が食品製造に使われていることに、ちょっとビックリしました。
テレビで紹介されていた商品が掲載されているキューピーのwebサイトです。
長期保存できることが最大の特徴です。それを可能にしたのが、「冷圧フレッシュ製法Ⓡ」と紹介されています。
これは、冷間等方圧加圧法とか、冷間静水圧プレスとかいう技術で、昔から使われているものです。私が、勤めていた工場で、最初に関わったのは20年以上前のことです。セラミックの粉末を、圧縮成形してグリーン・シートをつくるのに使います。グリーンは緑色の意味ではなく、未焼結の意味です。この後、焼結工程に投入されます。
言葉で説明するのは、とてもやっかいなので、コベルコのwebサイトをリンクしておきます。キューピーが使っている装置も、テレビにちらっと映っていましたが、コベルコ製のようでした。
さらに、テレビで映っていたキューピーの研究所にあった装置。
☞ ・・超高圧装置> 高温・高圧利用装置> 食品用高圧処理装置
まぁ、数十年以上前から、金属やセラミック粉末の世界では日常的に使われていた技術です。そんな見慣れた機械が、まさかポテトサラダに応用されていたとは、ちょっとビックリです。いつから、誰が、こんなことを試していたのか?興味があるところですが、異なる世界がつながると新しい未来が生まれるということなんだろうと、改めて思いました。
このブログの読者には関係ありそうもないですが、勤めていた会社の製品ページもリンクしておきます。
大型のシートは、電気自動車の非接触給電への使用が期待されています。