コロナ騒動は犯罪を減らした~但し、知能犯は除く

警察庁の統計で、今年1月の犯罪をコロナ騒動前の昨年1月と比較してみました。

 

重要犯罪認知件数で比較してみます。殺人は77件から58件、強盗は145件から85件など6つのカテゴリー全てで昨年より減っています。重要窃盗犯罪で比較すると、侵入盗が4,589件から2,987件に大幅に減っています。ひったくりは116件から47件、すりは309件から219件とステイホームの効果が出ています。

 

需要犯罪統計(2020年と2021年 1月の比較)
需要犯罪統計(2020年と2021年 1月の比較)

コロナ騒動で、自宅にこもっていると犯罪に巻き込まれることが少なくなるというのは、確かなことのように思います。

 

但し、少しだけ統計のウソが混ざっています。

実はそもそも日本における犯罪の認知件数は減少傾向にあります。2017年と2020年のそれぞれ1月を比較すると、重要犯罪は747件から717件、重要窃盗犯罪は6.980件から5,537件となっています。つまり、コロナ騒動以外の基礎的な犯罪減少傾向も含まれているのです。

 

さらに、コロナ騒動で犯罪全体が減っているなか、知能犯は増えています。

同じく2020年と2021年の1月どうしで比較すると、詐欺事案が2,152件から2,297件、偽造事案が117件から120件、横領・汚職・背任事案が合計105件から115件とそれぞれ増えています。お気をつけください。