その火事を 防ぐあなたに 金メダル

3月1日からの1週間は火災予防週間です。今年度の標語は、少し皮肉です。本来は、オリンピックが開催されるはずでしたが、コロナ騒動でなくなりました。

 

まぁ、それでも気を取り直して、火災予防に取り組みましょう。火事そのものは、毎年減っています。当地では、消防組織は宇部市と山陽小野田市が統合して運用されています。2市を合わせて面積で420㎢、人口で23万人の範囲をおよそ300人の消防職員で守っています。

 

宇部山陽小野田火災件数推移
宇部山陽小野田火災件数推移

宇部山陽小野田地域では、建物火災が少し増加傾向にあるようです。高齢者が住むお宅などでの出火は、命に関わるので対策が必要です。最低限、家庭用の火災報知機の設置を進めて欲しいと思います。

 

グラフでわかるのは、2018年に「その他の火災」が大きく増えていることです。何故だかわからないのですが、この年はたき火による火災の発生が多かったそうです。

栃木県など北関東で山火事が複数発生しましたが、たき火や野焼きによる火災の発生には十分な注意をしてください。

 

下図は救急の件数です。左は大きな数字で、右は小さな数字です。

急病で救急を呼ぶ人は、年間で6000人ほどで安定しています。昨年は少し減っているようにも見えます。人口23万人ですから、40人に1人が救急を頼むということですから、結構多いようにも思います。

交通事故による救急は毎年着実に減ってきており、昨年は556件でした。前年が649件でしたから、93件(14%)も減っています。よいことです。

 

小さな数字で気になるのは、労働災害による救急が明らかに増えていることです。昨年は101件と100件を越えています。前年が94件、その前が82件、さらにその前が75件ですから、問題です。

労働災害はしっかりとした管理、きちんとした作業で、その多くは避けることができます。この機会に、もう一段気を引き締めて作業に掛かってください。