北アメリカ大陸の大寒波に驚愕

山口県でも16日・17日を中心にして寒波と積雪に見舞われて大変でした。

 

同じ頃、北アメリカ大陸を襲った歴史的な寒波はレベルが違います。バイデン大統領が非常事態宣言を出したそうです。気象庁のwebサイトによると、テキサス州ダラスで、15日・16日の日平均気温が-13℃(平年値:+11℃)で、16日の日最低気温が-18℃を下回ったそうです。平年より24℃も下がると対応できません。

 

北アメリカ大陸の平年気温差
北アメリカ大陸の平年気温差(2021.02.M)

気象庁の図では、2月中旬には、カナダからアメリカを経てメキシコ北部までの広い範囲で、平年気温より10℃以上寒冷であったということです。

 

特に、テキサス州のような南部は、積雪すら数年に一度という地域です。氷点下となる経験もあまりなかったようです。

テレビのインタビュアーが、私たちは暑さには慣れていて大丈夫だが、寒さには耐えられない。家もインフラも寒さに対応できるようにはできていない。この街に、除雪車なんかあるはずないだろうって言っています。

 

何が起きたかと言うと、大規模な停電(これは、多くは計画停電)、人口の半分が影響を受けた断水(水道管の凍結・破裂)、そして数十人の死者(凍死・一酸化炭素中毒死・火災)が出ました。何件かの火災では、消火用水が出なかったために消火活動ができなかったそうです。

 

幸いにして17日からは気温も上がって、今日のダラスは最低気温3℃・最高気温18℃だそうです。ほぼ、当地と同じです。まだ、断水が続いているようで、当分は不自由がありそうですが、人命に関わるようなことは避けられそうです。

 

地球温暖化の影響もあって、気象の激甚化が進行しています。特に中緯度地域では顕著です。こんなときに言うのは不謹慎ですが、テキサス州の温室効果ガス排出量は全米1位です。少しだけでも温室効果ガス削減に協力いただければ幸いです。