イケア(IKEA)広島店ははたして開店するか?

広島駅周辺では南口・北口ともに大規模な再開発がおこなわれています。

 

その広島駅北口(新幹線口)に広大な駐車場があります。ここは、イケアが大型店を建設する目的で、8年前に購入した土地です。現時点で、店舗建設の予定が発表されないままに、事実上凍結されています。今後、建設着工にこぎつけることができるのでしょうか?

 

IKEA広島予定地
IKEA広島予定地

イケアは、スウェーデンが発祥で、オランダに本社がある家具・インテリア雑貨を販売する会社です。

ヨーロッパ・アメリカ・アジア・オセアニアと、世界中にお店があります。名実ともに、世界最大の家具店です。

 

日本では、現在12店舗が展開されています。2020年8月期の売上が867億円、当期利益が33.5億円という規模です。

ニトリの売上高6500億円には及びませんが、大塚家具が350億円くらいですから、日本国内でも最大級のプレーヤーです。

 

世界中で業績を上げているイケアですが、日本では苦戦しています。直前期は黒字決算でしたがが、それまでは連続して赤字を計上していました。また、イケアジャパンの自己資本比率は18%台と、財務状況も厳しくなっています。

 

持ち帰り組み立て家具というヨーロッパスタイルというか、大陸スタイルは日本では少し馴染み難いイメージです。日本の住宅事情になかなか合わないですし、DIYの習慣を持っている人も多くありません。さらに、少子化や家具離れといった本質の問題もあります。

 

日本では、欧米型の小売店が成功するのは難しいところがあります。スーパーでは、テスコもカルフールもウェルマートも成功しませんでした。一方で、コストコは成功しているわけで、分析が必要です。専門小売ではトイザらスなどは成功例でしょうか?

 

さて、イケア広島です。広島駅北口再開発が終盤に差し掛かっているなかで、中途半端に残されているのは、ちょっと困りものです。新型コロナ感染症騒動の影響も続くなか、イケアがどのようなコンセプトで、新店舗を企画してくるのか注目です。