また、言葉狩り!森喜朗会長の発言

東京オリ・パラ組織委の森喜朗会長が、”女性蔑視”発言をしたと批判されています。

 

とかく、失言癖のある方ですが、すでに83歳と超高齢者です。首相を務めた後、大きな病に倒れたにも関わらず、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、大変な貢献をしています。しかも、聞くところによると会長職は無給だそうです。例によって、言葉の一部を切り取って、大批判しています。いつもながら、マスコミや識者芸人たちが、反論できない年寄りを虐めて喜んでいるように思えて、不快です。

 

森喜朗
森喜朗

【3日のJOC臨時評議員会での森会長の女性を巡る発言】

これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。

これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた、5人います。

 

女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。

結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。

 

私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。

みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。


これが、”女性蔑視発言”なんですね。

 

この発言は、実は、結構、的を射ているところがあります。

公共の委員会では、女性を半数とか40%以上とか決めているものがかなりあります。この委員会の分野では、そもそも関わりのある女性が少ないという場合もあります。そういう委員会の運営で、混乱を経験したことが何度かあります。

 

また、そういう委員会の委員になる女性も大変です。経験が乏しく意見もはっきり持っていないのに任命されて、しぶしぶメンバーに入っているという例も少なくありません。所属組織からの派遣の場合、押し付け合いになって、断り切れなかった人が複数の委員会に参加することも多いようです。このためか、女性の委員の欠席率は高いような印象です。

 

もちろん、逆のケース(男性の専門家が少ない分野の委員会など)もあるわけですから、こういう委員会での男性委員への評価を、女性からも聞かなければならないでしょう。

 

要するところは、あまり男女比を合わせることに執着しないで、その分野に詳しい委員を選ぶことが、運営もスムーズになり、結論も適当になるんだと思います。