マネジメントは経営です。経営とは人材を組織して成果を上げることです。
ドラッカーは、マネジメントには3つの役割があると言っています。
1)それぞれの組織に特有の社会的機能を全うする。本業を通じて社会に「貢献」する。
2)組織に関わる人々が「生産的」に働き、仕事を通じて「自己実現」できるようにする。
3)社会的責任を果たす。組織として最大の責任とは、「社会を害さない」ことである。
☞ ドラッカー研究 http://drucker-studies.com/essence/2197.html
![もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=341x1024:format=jpg/path/sa3592213af7de219/image/i6ab9c469bc7b99cb/version/1612515931/%E3%82%82%E3%81%97%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%81%AE%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE-%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%89.jpg)
さて、「社会を害さない」という責任ですが、この解釈がなかなか難しい。
「害する」は「傷つける」「ダメージを与える」「損なう」といった意味です。
もう少し広く解釈すれば、「マイナスの影響を与える」「プラスになることを邪魔する」とも言えます。
「社会」は、「人間の集団としての営み」と解されます。
「社会を害さない」というのは、人間の”集団としての営み”にマイナスになる行為をしないことです。
個々の人間は、集団のなかでしか、育つことができませんし、生き続けることもできません。人間の集団としての営みに、マイナスの影響を与えることを避けることが、組織の最大の責任です。
それでも、何かの事情でマイナスの影響を与えることが避けらないなら、それを相殺しても余剰が残るようなプラスがなければならないと思います。
世界中のあらゆる組織が、人間の集団としての営みにマイナスを与えないように努めることが、幸福の総和を大きくします。よく心得ないといけません。