第3四半期の有効求人倍率1.05

ずっと上昇トレンドにあって、昨年(2019年)第4四半期には1.57だった有効求人倍率ですが、コロナ騒動で急激に悪化して、ついに1.05まで下がりました。

 

9月末で比較すると、昨年より働く人が79万人減っています。雇用者数は56万人の減少です。一方の完全失業者数は42万人の増加です。新型コロナウイルスの病原性は、これだけの雇用喪失を招くほど強いとは思えませんが、コロナ騒動の社会的な病原性は膨大です。

 

求人倍率の推移
求人倍率の推移

アベノミクスの効果であるか否かは別として、求人倍率はずっと右肩上がりでした。

有効求人倍率は、2018年の第2四半期から2019年の第1四半期に1.63とピークとなり、2019年第4四半期でも1.57でした。

 

新規求人倍率は、同じく2018年の第2四半期と2019年の第1四半期に2.44のピークとなり、2019年第4四半期でも2.42でした。

 

有効求人倍率とは、 公共職業安定所(ハローワーク)に申し込まれた求人数を求職者で割った値を表したものです。

新規求人倍率とは、公共職業安定所(ハローワーク)で当月に受け付けられた新規求人数を

当月に求職者登録を行った新規求職者で割った値を示したものです。

 

有効求人倍率が1.00を下回ると、求職者数が求人数より多いということになります。気持ちが落ち込むので、何とか1.05で踏みとどまったのはよかったと思います。

 

新規求人倍率のほうが、より直近の雇用環境を示します。2020年第3四半期の1.85は第2四半期の1.81より0.04ポイント改善されました。7~9月には新型コロナ感染症も収まっていた時期だったのが好影響だったかも知れません。

第4四半期は、新型コロナ感染の第3波とかまたまた煽っていますから、求人倍率もまた1段階下がる可能性もありそうです。