高齢者の背中を最期に押すコロナ

インフルエンザも高齢者の最期の背中を押すと言われていますがコロナも同じです。

 

新型コロナで亡くなるのは高齢者の方に限られています。若い人でもなくなる人がいる季節性インフルエンザとは、少し異なります。男性の方が女性より多く亡くなるのは、インフルエンザ(女性100:男性130)も同じですが、男性比率はコロナ(女性100:男性175)のほうが高いです。これも、少し違います。

 

新型コロナ 死亡性別・年齢別
新型コロナ 死亡性別・年齢別

国立社会保障・人口問題研究所のwebサイトからグラフを拝借しました。

現時点で新型コロナ関連死(新型コロナが原因で亡くなった人以外も含まれます。PCR陽性で亡くなればカウントされる。)のうち、年齢や性別を非公表としている人を除いたグラフです。

 

男性は20歳未満の死亡者はゼロ、20歳代が1人(重い糖尿病を患っていた力士の方)、30歳代が5人、40歳代が10人です。死亡者の81%が70歳以上で、80歳代が38%、90歳以上が12%になります。

 

女性の方は、30歳未満がゼロ、30歳代が1人、40歳代が2人です。死亡者の94%が70歳以上で、80歳代が41%、90歳以上が31%です。

 

男性であれば70歳超えるとちょっと危ないですが、女性は80歳までは何か重い病気とかなければ、コロナで亡くなる可能性はほとんどなく、概ね大丈夫です。

90歳を超えるとコロナは怖いです。もちろん、普通の風邪も同じように怖いわけですが。

 

下に主要国の新型コロナ関連死の日別と累計の数字を載せます。注意が必要なのは、縦軸が対数表示になっていることです。

米国・英国・ブラジルの毎日の死者数は、グラフで線が2本分上になっているので、日本の100倍の方が亡くなっているということです。

累計でも、日本と他の3か国では2本分(100倍)違います。

 

このグラフを見て、日本で感染が再拡大していると言うのは無理があります。低いレベルで感染が継続している、くらいが妥当でしょう。

一方で、英国(をはじめ欧州諸国)は再拡大をしているように見えます。米国やブラジルは感染の状況が安定してきたように見えます。

 

新型コロナ感染症に関しては、今こそ、欧州諸国との連携が重要なテーマになる所以です。

新型コロナ関連死(対数表示:日別と累計)日本・米国・英国・ブラジル
新型コロナ関連死(対数表示:日別と累計)日本・米国・英国・ブラジル