タンス預金とコロナと北里柴三郎

ニュースより”案里議員は地元議員らに渡した現金の原資は「たんす預金」と明らかにした。"

 

「たんす預金」というワードを久しぶりに聞きました。前回、よく耳にしたのが、昨年の新紙幣発行のニュースのときです。新紙幣への更新は、偽造防止など以外に、たんす預金を流通させるきっかけになるというものです。日本国内のたんす預金の総額は、50兆円以上あるということで、新紙幣になるとそのうち1~2兆円は市場に出てくるという話でした。

 

新紙幣(千円札)
新紙幣(千円札)

さて、新紙幣の発行は2024年の上半期と予定されています。この際ですから、少し前倒ししてはどうでしょうか?

 

コロナ感染症の影響で、日本経済は疲弊しています。中小企業や小規模事業者の現状は厳しさを増しています。

専門家・マスコミ・地方政治家は、論理的には正しくない情報を喧伝して、社会不安をますます煽っています。

感染症の第三波は蜃気楼ですが、景気減速の第二波・第三波は現実のものになります。

 

そこで、新紙幣の発行前倒しです。

たんす預金から、1~2兆円でも出てくれば助けになります。幸いにして、衆議院議員の任期満了も近いので、来年には総選挙もあります。(選挙違反を奨励しているわけではなく、皮肉です。)

 

2024年なんて呑気なこと言わないで、来年末に切り替えると言えば、関連業界が一気に湧きたちます。ATMや自動販売機の更新には、多様な部品が使われますから、ものづくり現場に仕事が生まれるだけでなく、心理的にも明るくなります。あやかりの関連投資もたくさん出てくるでしょう。

 

そして、なんといっても新紙幣の目玉は千円札の北里柴三郎です。

北里はペスト菌を発見したことでも知られる細菌学者ですが、日本でのペストの被害を防いだ優れた医療行政官でもあります。今の日本に、北里のような人がいてくれたら、どんなに心強いかと思わざる得ません。

 

紙幣に描かれる予定の北里の肖像も立派です。ふくよかで、元気で、頼りになりそうです。

漱石先生ももちろん立派な方ですが、現行千円札の肖像画は、今の時代にはちょっと元気が足らない(漱石は子供の頃に種痘を受けた際、副反応が強くて顔にあばたが残ったと言われています)感じがします。

 

漱石から北里へ!で、感染症に負けない元気な日本を取り戻すというのは、どうでしょうか?