富岳は未来を予測できるのか

理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」が、性能ランキングで2期連続の「4冠」。

 

2位じゃダメなんですか?という名セリフで有名になった日本のスパコンですが、演算速度では2位のアメリカ製スパコンを3倍も上回るなど、世界一を維持しています。世界の行く末が混沌としてきています。この無秩序なカオスが導く未来を「富岳」は正しく予測することができるでしょうか?

 

スパコン「富岳」
スパコン「富岳」

未来のことは、人知を超えた神の領域であって、予測することはできないかも知れません。預言者や占い師の予測が当てにならないことの事例は、それこそ数知れずあります。

まさに「一寸先は闇」です。

 

今回の新型コロナに関する専門家・マスコミ・地方政治家が煽っているドンチャン騒ぎなどは、どんな優れた演算能力を持つスパコンでも予測はできなかったでしょう。

Excelすら使わなくてもできる簡単な計算すらしないで、単に不安を煽って社会を混乱させている人たちに、支持が集まっているわけです。

 

しかし、人類は決して諦めてはいけません。

いくら、かまってちゃん学者が扇動しようとも、コロナウイルスやその他の病原性、健康リスクは合理的な数理モデルで解析できます。コロナ騒動の自粛によって増加している自殺者の増加などの社会的な損失の大きさも解析は可能です。

 

今回のコロナ騒動によって社会が被った無用な損失は、取り返すことはできませんが、二度と起こさないように取り組むことは大事です。スパコンによる、数値解析・数値シミュレーションの精度と信頼性を高めることの意義はより大きくなっています。

極論すれば、専門家・マスコミ・地方政治家たちよりも国民にとって信頼できるスパコン(AI)の数値予測が存在していればよかったと思います。

 

近年では、気象のような複雑系のシステムでも数値解析ができるようになってきました。そこには、正確な観測データの存在があります。

ここで重要なのは、データは多ければいいのではなく、正確でなければならないことです。気象データは、数が増えたことと同時に、正確な情報を共有していることがポイントです。不正確なデータが増えれば、解析結果は実態から離れていきます。

 

しかし、データ数を増やせば、不正確なデータ数も増えるのは仕方がありません。この不正確なデータ、つまり自然科学の法則(物理法則)から外れているデータを、迅速且つ正確に排除する技術革新が、気象予測の信頼性を高めたわけです。

 

実は、コロナ騒ぎで専門家・マスコミ・地方政治家などがPCR検査数を増やせと言っているのは、不正確なデータの数を増やしたいと考えているからです。そうしないと、カオスがカオスでは無くなってしまうと恐れているわけです。

 

いずれにしても、これからの社会にとって、未来の予測は本質的に重要です。将来の選択をするために予測を使うわけです。スパコンをはじめとした科学技術の進歩によって、予測の精度は向上していきます。

しかし、それを阻もうとする人や集団が自然発生することもわかりました。今回のコロナ騒動は、21世紀前半の大きな教訓になりました。