悪食だけどあなご(穴子)はかなり美味しい

長門市に行きました。仕事先の方に進められたお店で、ランチにあなご丼を食べました。

 

あなごは穴子です。岩の割れ目とか砂の中とか、穴に潜ってじっと獲物を待つので、穴子と名づけられました。あなごは肉食性の魚で、小魚、えび、かに、たこ、いか、貝類、ゴカイなど、そこらへんにいるものは何でも食べます。あまりにも節操がないので、悪食の魚として有名です。

 

あなご丼
あなご丼

あなごの国内の漁獲量は、山口県のお隣の島根県がもっとも多くなっています。

2018年の統計で、全国のあなごの漁獲量合計が3,490t。このうち、島根県が618tで、全体の18%くらいを占めます。以下は、宮城県・長崎県・愛知県・福岡県・福島県と続いて、山口県は167tで7位となっています。

 

なんとなく、あなごの産地は瀬戸内海というイメージがあったのですが、広島県や岡山県の漁獲量は年間30tほどと意外に少ないですね。

 

あなごはうなぎ(鰻)と同じく、生態が完全には把握できていません。ただ、産卵するのは、日本のはるか南の太平洋であることはわかっています。

あなごは、南太平洋から黒潮(日本海流)に乗って北上してくるわけです。そして、一部は対馬海流に分かれて日本海へとやってきます。長崎県→福岡県→山口県→島根県で水揚げされるのは、この対馬海流でやってきたあなごです。

 

ところで、日本のあなごの漁獲量は年々減少しています。特に日本海側の水揚げが減っているのは、韓国と中国が先に獲ってしまうことも影響しているようです。あなごの漁獲量の世界一は韓国で、日本の約3倍です。以下、フランスが続き、日本は今のところ3位。

 

あなごとうなぎの違いですが、あなごは一生を海で過ごします。うなぎは回遊魚で、海で生まれて川や湖など淡水域で成長します。

一般に、あなごとうなぎでは、うなぎのほうが栄養が豊富です。但し、裏返しとして、うなぎのほうが高カロリーです。あなごのほうが、低カロリーでヘルシーとも言えます。

 

美味しい日本海のあなごを食べに、おいでませ山口へ!