10月になりました。一貫して、新型コロナウイルスは、日本ではただの風邪未満です。
日本は、そもそも豊かな国です。世界で最も清潔な環境にあり、多くの人は用心深く、思慮深く、さらに医療との距離も近いのです。現時点で、日本より新型コロナウイルスの国民への脅威が低いのは、主要国では台湾・中国・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・ニュージーランドです。(日本は、統計がある世界170国のなかで136番目)
現時点で、最も新型コロナ感染症による影響か大きいのは、南米の国々です。
世界各国がそれぞれに、半鎖国のようになっていますが、これらの国々を支援することが大事です。それには、日本国内でも、先ずは報道して知らせることが必要です。
新型コロナ感染症による超過死亡の割合をランキングすると、1位がペルーです。以下、エクアドル、パナマ、チリ、ブラジル、ボリビア、メキシコ、コロンビア、となります。
(南米の国に続いて、順に、ベルギー、スペイン、アメリカ、イギリス、イラン、スウェーデン・・が超過死亡が多い国です。)
ペルーは、人口3300万人。新型コロナ感染症による死者が、これまでに約3万3千人です。つまり、国民の1000人に1人が新型コロナで亡くなっているのです。
ブラジルは、人口2億1300万人で、新型コロナの死者が14万5千人です。国民の1500人に1人が新型コロナで亡くなっています。
ここで、注意が必要なのは1000人に1人が亡くなるということは、確かに深刻な事態ですが、他の疾病や事故で亡くなる人もいるわけです。ペルーでも全ての死亡に占める新型コロナの割合は、年間であれば20%を超えることはないでしょう。
ちなみに、日本の新型コロナでの死者は、現在までに約1500人です。この間に、日本では80万人くらいがコロナ以外の原因で亡くなってます。全死亡に占める新型コロナの割合は0.2%未満です。
ペルーやブラジルには、かつて多くの日本人が移民としていきました。ペルーの日系人は数十万人と言われます。ブラジルでは数百万人が日本にルーツを持つ人です。
逆に、在日ペルー人、在日ブラジル人もそれぞれ十万人を超えています。
日本と南米との関係は、とても長く、深いのです。
それらの国々に、災厄が及んでいるわけです。南米は冬から春へと季節が移り、新型コロナも少しづつ収束していくとは期待はしています。
しかし、未曾有の災厄に見舞われた、地球の反対側にあるけど、長年の友人であり親しい南米の国々への心遣いは大切です。