食品を扱う店の儲かりポイントは「クリンリネス」

マクドナルドが店舗運営の基本としているのが、QSC(Quality:品質、Service:サービス、Cleanliness:清潔感)の3原則です。

 

クリンリネスの考え方は、製造業の5Sと同じです。5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・躾のことです。5Sでいう清潔は、整理・整頓・清掃ができたところを維持していくことです。躾はその習慣化であり、日常的な確認です。クリンリネスは、この清潔と躾を意味します。

 

クリンリネス
クリンリネス

クリンリネスは、飲食店や食料品店など、食品を扱うお店が繁盛するか、しないかの決め手になります。

私の場合、仕事の対象が工場の場合が多いので、飲食店や食料品店のクリンリネスの進め方をよく知りません。しかし、工場の5S活動と同じ手順を踏むのがよいと思います。

 

5S活動の最初のSは「整理」です。不要なものを、その場から取り除くという活動です。

製造現場の生産性や安全性を高めるには、最も重要なSです。

食品関係でも、コロナ騒動で、ソーシャルディスタンスの確保が要望されていることもあり、スペースを広くとることにもなります。不要なものを取り除けば、それだけで清掃・清潔がやりやすくなります。

 

次に「整頓」です。不要なものを取り除いたら、必要なものが残ります。必要なものを、あるべき場所に、あるべき姿で配置するのが整頓です。そして、ここまで、できたら「清掃」します。ピカピカに磨きあげましょう。

 

最後に「清潔」と「躾」でクリンリネスです。

5Sでは、管理職や安全衛生委員会による5Sパトロール、職場相互チェック、など定期的な確認をします。できるだけ、いろんな人にチェックに参加してもらうようにします。

チェーン店などのクリンリネスでは、より頻繁に、より緻密な確認をするようです。

 

清潔・クリンリネスでは、少しでも気になることがあれば、即座に改善する必要があります。意外と、お客様は細かいことが気になります。また、いろいろなお客さんがいますから、目の付け所も変わります。できるだけ、多くの人の目でみて、確認をすることが効果的です。