東京都が、6月までに新型コロナウイルスに感染して亡くなったことが確認された人について、分析した結果を公表しました。(8月1日付けNHKのweb版)
発表した元データが見つからないので、Web情報の孫引きです。
陽性患者6225人で、死亡者は325人(死亡率5.2%)。
死亡者の性別は、男性は199人(61.2%)、女性は126人(38.8%)。
死亡者の平均年齢は、男性が77.1歳、女性が82.9歳。
20歳代が1人、重度糖尿病だった力士の方です。30歳代も1人、40歳代が5人、50歳代が16人、60歳代が32人です。
70歳以上の方が、全体の83%を占めます。
100歳代も3人です。
尚、平均年齢は算術平均ですから、若い人が少し混ざると低くでます。死亡者の年齢の中央値は男性でも80歳を超えるかも知れません。まぁ、概ね平均寿命(日本人男性81.4歳・女性87.5歳)に近いです。
また、既往症の有無を確認できた198人のうち、疾患がなかった人は4人だった。つまり、98%の人には基礎疾患があったということです。
インフルエンザなどでは基礎疾患の無い人の致死率がもっと高いので、新型コロナは老齢であっても健康な人には影響を与えないということです。
家に閉じこもらないで、いつもの生活習慣を守ることが、新型コロナに勝つ方法です。
発症から死亡までの期間が17.1日となっています。これは、一般の高齢者が罹患する肺炎より少し(4~5日)長いようです。新型コロナということで、設備のととった医療施設で手厚い治療を受けているということなのでしょう。
ところで、BCG仮説(結核のワクチンであるBCG接種がコロナウイルスに効果)というのがありました。日本では、BCG接種は1951年から始まっていますが、当初は接種されていない人も多いようです。死亡者や重症者のうち、BCG接種の有無を分析したデータを公表してもらえると、いいなぁと思います。(調べたはずですが、なんで発表しないのかな?)
日本には感染症学とかウイルス学とかの専門家は、たくさんおりそうです。次々と新手の方がマスコミに登場します。しかし、検査陽性者の数ばかり話して、有用な情報や研究の成果は、あまり公表しないように思います。これは、大きな謎です。
PCR検査一つとっても、陽性と判定された数しか言わないのは、自然科学者としてはどうなんでしょうか? PCR検査で、陽性と判定したデータも、陰性とされたデータも、もちろん一様ではないので、きちんと分析することで多くの情報が得られます。