TVで同局の番組宣伝が繰り返し流れる

21時台に民放のバラエティー番組を眺めていたら、CMの代わりに同局の番組(特別番組ってわけでもない)の宣伝が繰り返し流れます。ちょっと、閉口です。

 

本来は、スポンサーさんのCMを流すものなんでしょうが、コロナ禍でCMの出稿を取りやめたということなんでしょう。もちろん、詳しいことはわかりません。他の時間帯・他の局でも、同様の現象が目につきます。テレビ局としても、スポンサーからの広告収入が収益の柱でしょうから、経営が厳しくなります。

 

2019年 TV-CM第1位はクボタ
2019年 TV-CM第1位はクボタ

2019年の、年間テレビCM注視度ランキングというのがありました。

1位が、長澤まさみさんを起用した、クボタの「壁がある。だから、行く。 Try For Dreams.」というシリーズのCMでした。クボタという会社の、質実なイメージと、長澤さんの明るいけど芯のある印象がマッチして、ちょっと驚くくらい素晴らしい出来栄えです。

 

以下、2位はサントリーBOSS、3位はKDDI、4位はソフトバンクとお馴染みのCMが続きます。

 

さて、テレビCMへのスポンサーさんの出稿が、どのようになっているのかを、ネット検索してみましたが、よくわかりませんでした。

テレビで自社番組の宣伝が繰り返し流されるということは、本来はスポンサーさんに販売するはずのCM枠が空いてしまったので、仕方なく・・ということだと思います。

 

それにしても、テレビ局もあまりに芸が無いですし、繰り返し同じ番組宣伝CMを流されると、閉口してしまって不愉快な印象だけが残ります。繰り返し流すのであれば、ACジャパンのCMを流してもらいたいと思いますし、その方がテレビ局にとってメリットがあります。

 

コロナ禍のStay Homeで、テレビ視聴率は伸びているということです。

スポンサーサイドとして、テレビCMをどうするかは、実に悩ましい判断です。自粛期間であるから、テレビCMを流さないという決定は、一見すると妥当です。

 

パチンコホールやカラオケチェーンがテレビCMをそのまま流せば、非難の対象になりそうです。旅行や観光業界も、企画そのものが無くなっているので、テレビCMを流すわけにもいきません。一方で、需要が増しているからといって、消費者金融がCMを増強させるのも、いかがなものかとなりそうです。

 

一般論というか、過去の経験値としては、不景気のときに、自社製品の需要も落ちているにもかかわらず、広告宣伝費を惜しまなかった企業ほど、その後成功しています。需要が縮小しているときこそ、市場シェアを獲得するチャンスになります。

私たちの立場では、今こそ企業のブランディングを強化する絶好のチャンス!とアドバイスをしたいところなんですが・・。

 

コロナ騒動(端を発した、いろいろな変化を含む)において、過去の経験値が当てはまるのか?確信が持てなくなっています。経営者の判断を支援することはできても、的確なアドバイスをするのは難しいです。