COCOAを誰も使わないのもファクターX

新型コロナウイルス接触確認アプリ”COCOA”は、 COVID-19 Contact-Confirming Application の略だそうです。

 

スマートフォンにCOCOAをインストールすると、ブルートゥースを利用して半径約1メートル以内に15分以上あったスマホ端末を、常時記録します。記録した相手が、新型コロナウイルスのPCR検査陽性者であった場合には、濃厚接触の可能性があるとして、通知を受けることができるというものです。政府は、活用するように求めています。

 

ココア
ココア

6月19日に「1.0.0」版がリリースされて、その後何度かの修正を経て、7月13日・14日に配布が開始された「1.1.2」版が最新です。

公式サイトによると、22日17時現在のダウンロード数は797万件で、陽性登録件数は38件です。まぁ、使えないですね。

 

中国や韓国では、接触確認アプリを義務として強制しています。日本は自由の国ですから、強制はできませんからお願いするわけです。

それにしても、陽性登録件数が38件というのはいかにも少ないですね。

 

でも、この用心深い態度こそが、日本でコロナ感染症が広がらない一つの要因に他なりません。つまり、ファクターXです。

日本人の行動パターンには、海外の人と比較すると、いくつかの特長があります。何事も容易には信じないで、用心深いというのも、日本人の特長の一つです。

 

日本人は、礼儀正しく、秩序にこだわり、綺麗好きで、時間をきちんと守り、細部にこだわって、丁寧な仕事をして、泣き言を言わず、自己主張は激しくなく、一般に無口で、倹約を好み、華美な浪費や過剰な飲酒や喫煙をせず、食べ過ぎて太りすぎている人も少ないです。

 

こうした日本人の性格がファクターXになっていることは確かです。

日本人は、COCOAという、海のものとも山のものとも分からないアプリを、どんどんインストールするようなことはないのです。自分自身で、ほんとうに安全が確信されて、はじめて使うようになるでしょう。この用心深さが感染症対策には大事なのです。

 

ところで、昨日から、ガーミンがシステム障害を起こしています。ガーミン社は、スポーツ愛好家にとってシェアが最も高いGPS機能付きフィットネスウォッチを提供しています。私もユーザーですが、ジョギングやスポーツシーンだけでなく、生活時間全般で、心拍数、睡眠時間、休息なども計測して記録しています。やや大げさに言えば、生活の一部になっています。

 

ガーミン社は、スイスに本社があり、アメリカでソフトをつくり、台湾で製品をつくっています。どうやら、ガーミン社のどこかが、外部からサイバー攻撃を受けて、ランサムウエアに感染したという情報です。世界のガーミンユーザーは、パニックを起こしています。

 

ガーミンがシステムをシャットダウンして既に30時間以上が経過しました。これから、どうなるのでしょうか?心配でもあり、注目でもあります。