「省エネ補助金」公募がはじまりました

今日のブログは、告知です。「省エネ補助金」公募開始です。

 

新型コロナ騒動で、どうなるのかなぁ?と思っていた「省エネ補助金」ですが、昨日から公募がはじまりました。正式な名称は、『令和2年度 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)』です。

 

2020年省エネ補助金 webサイトにリンク
2020年省エネ補助金 webサイトにリンク

省エネ補助金は平成20年にはじまった制度です。毎年少しづつ様相を変えながら、基本的には少しづつ拡充されてきました。

 

補助金交付実績は、初年度の平成20年は32件で41億円でした。その後は、毎年交付実績が増えて、平成29年には3353件、235億円となりました。

件数が増えているのは、設備単位の補助金といって、省エネ投資全体ではなく、省エネ器具の購入価格の1/3補助という簡易な仕組みが導入されたからです。

 

平成29年以降も、補助金の模様替えがいろいろあって、省エネ政策の補助金が分散しています。また、事業者の省エネ投資も一巡してきて申請も減ってきていることから、省エネ補助金の規模は縮小しています。昨年(平成31年)は交付実績が111億円でした。

 

今年の交付予定は91億円くらいと、更に小さくみえますが、別枠で生産設備の省エネ補助金が新設されて40億円が追加されていますので、工場や事業所の省エネ投資に対する補助金でみれば増加しています。

 

これに加えて、新型コロナ対策として環境省から「高機能換気設備等の導入支援事業」が緊急に予算化されました。これが30億円です。

室内で空調を働かせたときに換気ができないと、感染症のリスクがあります。一方で、窓を開けたまま空調を働かせたのではエネルギーがムダになります。そこで、熱交換機能を持った高効率換気扇の導入を働きかけるための緊急対策です。

 

尚、今回の公募での大きな変更点は高効率照明の取り扱いです。蛍光灯や水銀灯をLED照明に変更すると、大きな省エネになるのですが、同時に大きなコストダウンにもなります。LED照明器具の価格が大幅に下がり、一方で蛍光灯や水銀灯の生産がほぼ終わってきたので、補助金を出す意味が薄くなってしまいました。今回の省エネ補助金では、工場・事業場単位の省エネ補助金で費用の1/2以下に限って認めらます。ご注意ください。

 

新型コロナ騒動で省エネどころではないと思われる事業者さんも多いでしょうが、地球温暖化は、やはり大きな問題です。コスト削減にもつながりますので、考えてみてください。