意外に悪くない!3月の貿易統計

3月の貿易統計が出ました。輸出入ともに約6.35兆円で、49億円の僅かな黒字でした。

 

昨年の3月と比較して、輸出が11.7%(8,440億円)の減少、輸入が5.0%(3,320億円)の減少です。もう少し減少幅が大きくなると思っていました。意外に健闘しています。中国・韓国との貿易の落ちが約7%で止まっていますし、ベトナムとの貿易のように大きく伸ばしているところもあります。

 

コンテナ
コンテナ

全体的に貿易量が減っていますが、電気機器関連の輸出入が比較的堅調でした。

また、僅かながらでも黒字であったのも少しホッとしました。

 

新型コロナウイルス騒動が深刻化しているなかで、3月現在のグローバルなサプライチェーンはまだ動いていたようです。4月以降にどうなるかは、全くわかりません。

世界中で需要の大幅な縮小が続きますから、貿易量が減少するのは仕方がありません。

そのなかでも貿易黒字が少額でも確保できることが望ましいです。幸い、揺らぐかと思われていたドルへの信認もギリギリながら持ちこたえています。また、OPEC諸国・サウジ・ロシア・アメリカの4すくみは続きそうですから、原油価格の下落も続きそうです。追い風です。

 

問題は現在のコロナ騒動がいつまで続くかです。現在の日本は行動規制を掛けていますから、集団免疫の獲得が叶いません。一方で、規制を続けてもウイルスを地球上から全滅させることができませんから、計算上では終息までには数年以上(10年以上)かかります。

 

よく1918年のスペイン風邪が例に出されます。スペイン風邪の場合、集団免疫の獲得によって概ね2年間で終息しました。ウイルス感染の拡がるスピードは、潜伏期間が長いことから新型コロナはスペイン風邪より遅くなります。集団免疫の獲得にはより長い時間が必要です。

当時もマスク着用・手洗い励行や劇場などの休業はあったのですが、行動規制は現在よりずっと緩やかでした。当時の日本の人口は約5500万人ですが、スペイン風邪に罹って症状が出た人が2400万人で人口の45%です。無症状の人もいたようなので、国民の半分以上が感染しています。

 

スペイン風邪による日本での死者は過剰死亡者数などから、35~45万人と推定されています。人口当たりの死亡率が0.7%くらいです。結構、凄い数字です。

しかし、これでも日本の死亡率は世界で最も低いレベルです。世界での死者は2500~4000万人と推定されており、当時の世界人口が約19億人ですから死亡率は2%近くになります。

新型コロナの病原性をスペイン風邪と比較できる証拠はありませんが、100年前と現在では医療水準がまるで異なります。新型コロナの死亡率は通常医療でもかなり抑えらるはずです。 

 

10年以上(仮に2年でも)も我慢もできないでしょうし、どこかの時点で数ある病気の一つだと気づくと思います。健康な人と人との物理的接触を規制するという不合理は終わって、経済活動が再開されるときがきます。

 

ここで考えないといけないのは、需要のシフトです。嗜好の変化と言ってもよいです。

人々が求める需要が何にシフトしていくでしょうか。人と人との接触を避けて、ネットのバーチャルな世界に没入していく可能性は確かに高そうです。しかし、逆になる可能性もないわけではありません。多様性を重視する社会がこのまま縮小するのか、それとも反動があるのかも考えどころです。

 

経営者としては、コロナ騒動終息後を予想してビジネスを再構築していくことが大事です。