世紀の大偉業「ABC予想を証明」に日本を救って欲しい

「ABC予想」の証明、何が凄いのかは分からないのですが、とにかく凄いこっちゃ!です。

 

1985年にフランスとイギリスの2人の数学者が提案したのが「ABC予想」です。数学で”予想”というのは、”証明はされていないが正しいと思われる”ことを指します。この予想の証明を2012年に発表したのが京都大学の望月教授です。この証明が正しいかどうかの検討を、世界の数学者が8年間に渡っておこなった結果、間違いないと結論したということです。

 

A+B=C
A+B=C

ABC予想とは、「共通の素因数をもたない自然数a,b,cがa+b=cを満たすとする。

積abcの素因数分解に現れる互いに異なる素数すべての積をrad(abc)と書く。

たいていの場合、rad(abc)はcより大きくなる。」というものです。

 

ややこしいように見えますが、予想自体は単純です。

例えば、a=11,b=25,C=36とします。a,b,cは共通の素因数をもっていません。それぞれを素因数分解すれば、a=11、b=5^2、c=2^2*3^2 となります。

互いに異なる素数の積rad(abc)は、11*5*2*3=330になります。C=36より大きな数字になりました。確かにたいていの場合はこうなります。これが成り立つCは無限にあります。

 

しかし、a=1,b=8,C=9としてみます。このときも、a,b,cは共通の素因数をもっていません。それぞれを素因数分解すれば、a=1、b=2*2*、c=3*3 となります。

互いにことなる素数の積rad(abc)は、1*2*3=6となります。C=9より小さな数字になりました。しかし、rad(abc)<Cが成り立つのは珍しいことで、これが成り立つCの数はかなり少ないというのが「ABC予想」です。まぁ、なんのこっちゃです。

 

これを証明するのに、望月先生が8年前に600ページの論文を書いたわけです。それを多くの数学者が8年間検証して、ようやく証明が正しいということになったのです。どうも、その理論がきちんと理解できる人は世界に10人くらいしかいないとか・・?「ABC予想」を提示した学者さんでも理解できないということです。

 

この証明の基礎になるのが望月先生が”宇宙際タイヒミュラー理論(IUT理論)”というものです。ABC予想のように足し算と掛け算を扱う問題の場合に、足し算の場と掛け算の場を分離するそうです。そうしておいて、それぞれの場の間を対称性で伝達することで復元します。伝達による歪みについてわかっていれば、正しく復元できるという理論だそうです。これによって、これまで証明できなかった多くの数学的な課題が容易に解決できるとか・・。

まぁ、まるっきり意味が分かりませんが、なんとなく凄いです。

 

今の世界では、現実の社会とコロナの社会がパラレルワールドのようになっています。そろそろ、この歪みが把握できて、対称性を用いて伝達できるといいのですが。