美味しいトマト、アステカが語源

山口県では美味しいトマトがつくられています。今が食べごろです。

 

「B級品やけど食べてみんさい」と言われてトマトをもらって帰りました。これが実に美味しいのです。A級品は収穫されるトマトの1割以下で、個包装されて1個(小ぶりです)300円とかで大都市の市場に出荷されるのだとか・・。B級品といっても、形や艶に差があるかも知れませんが、味は大して変わらないのかと思います。絶品でした。

 

美味しいトマト
美味しいトマト

山口県のトマト生産量は約5,000トンです。

下関市豊浦地域、山口市、萩市など県の中西部が中心ですが、宇部市や岩国市でもつくられています。宇部市などでは、冬から春が収穫時期で今が旬の野菜です。

 

日本全体のトマト生産量が74万トンなので、山口県のトマト生産は日本の0.6%です。トマト生産は熊本県が全国の17%強にあたる年間13万トンを誇るので、山口県は量でも価格でも競争することは叶いません。

 

そこで、山口県では、近年トマトのブランド化が盛んに進んでいます。

下関の「垢田(あかだ)トマト」は糖度が高くフルーツのような味わいで、ジェラートなどスイーツでも有名です。萩の「あぶトマト」、岩国の「由宇トマト」、山口市の「秋穂フルーツトマト」なども有名どころですが、小規模栽培をしている、色・形・味・栄養に特色のあるトマトがいっぱいあります。

「トマトが赤くなると医者が青くなる」というように、トマトは栄養豊富です。新型コロナ対策にも最適です。その際は、山口県産トマトを是非試してみてください。

 

トマト栽培は南米アンデス山脈の麓ではじまったとされています。当時は野生のトマトを育てる栽培です。トマトは徐々に北に広がって、今から3000年ほど前にはメキシコ湾岸に到達しました。しかし、トマトを積極的に食べるということはなかったようです。

 

トマトを食に取り入れたのは、今から600年ほど前のアステカ族だそうです。また、「トマト」という名前は、アステカ族の”トマティル”が語源です。水分の多い丸い果実の総称で、本来はトマトだけを表す言葉ではなかったのです。その後、スペインがメキシコを占領した後にヨーロッパに持ち帰ったときにスペイン語で”トマテ”となり「トマト」になったわけです。

 

※ 新型コロナの記事ばかり書いて倦んできました。この機会に、美味しいトマト、トマト料理、トマトスイーツを食べに、おいでませ山口へ!