準備してください、レジ袋の有料義務化

要注意! 7月1日から全ての小売業者はレジ袋を有料にしなければならなくなります。

 

レジ袋の有料義務化も科学的合理性が無いのですが、社会的な合意を得て実施されます。商品を販売するときに、プラスチック製のレジ袋に入れて渡す際には、1枚につき○円(お店で決める)の対価を取ることが義務になります。大きなスーパーなどはレジで対応できますが、小規模な小売事業者にとっては、結構な手間がかかるので事前の準備が必要です。

 

レジ袋有料義務化(経産省Webサイトにリンク)
レジ袋有料義務化(経産省Webサイトにリンク)

プラスチックの過剰使用を抑制しようという政策です。特に、海洋プラスチックごみ問題が話題になっていることが実施の後押しになりました。もとろん、地球温暖化の課題としてもプラスチックの過剰使用はないほうがいいのは確かです。(この政策の是非というか、公共の利益という面での疑問はともかくとして・・です。)

 

いずれにしても、7月1日から全国でプラスチック製買物袋の有料義務化となります。

この義務化の対象は、スーパーやコンビニだけではありません。個人経営の小売店も含まれます。

しかも食品に限らず、あらゆる商品が対象です。例えば、雑貨屋さんが小物を売る際に、お客さんにプラスチック製の手提げ袋に入れて渡すなら、レジ袋の代金を別に徴収しなければなりません。

具体的には決まっていませんが、このレジ袋代金を徴収しなければ勧告や罰則などがあるということです。

 

レジ袋の値段はお店が自由に決めて構いませんが、1円以上であることが条件です。別に1円もらって伝票を切るとか、顧客に袋代がいくらであったかを示す義務があります。何とも面倒ですから、困ります。

7月に実施されるので、残り4か月です。現在お持ちのレジ袋の在庫などを考えれば、そろそろお店ごとに対策を考えておく方がいいと思います。また、お客様への告知についても考えておくほうがいいでしょう。

 

レジ袋有料義務化への対応は事業内容によって異なります。素直に有料化して対応するというが、最も普通の選択肢です。しかし、有料義務化されるのは、持ち手があるレジ袋だけですから、持ち手のある袋を使わないという手もあります。さらに、紙袋に替えるとか、バイオマスプラスチック配合レジ袋に替えるということも考えられます。

販売促進や顧客満足度向上といった視点でも包装全般を見直すいい機会かも知れません。