積雪が少ないと夏の渇水が心配

最近では2015年の冬が積雪が少なく、翌2016年には関東などで渇水になりました。

 

2015年の積雪量は平年の59%でした。2020年の現時点での累積積雪量を平年と比較すると、北海道は約60%、宮城・山形より北の東北は約50%、福島や長野あたりが25%、北陸や岐阜以西はほぼ積雪ゼロです。前代未聞と言っていいような状況です。

 

2020.01.22積雪の状況
2020.01.22積雪の状況

右が今日の積雪量です。北海道や東北の山沿いには積雪がありますが、東北の海側・福嶋と北関東・北陸から山陰にかけてなど、本来は豪雪に悩まされている地域に積雪がありません。

 

積雪がないことで、スキー場が開かず、雪まつりの雪を遠くからトラックで運ぶとか、雪合戦の雪玉がつくれないのでボールでやるとか、いろいろニュースでやっています。

 

農業にも大きな影響がありますし、クマが冬眠できずにウロウロするといった危険もあります。除雪の仕事が無いので、業者さんは収入がもらえません。冬物衣料の販売は惨憺たるもののようですし、野菜はたくさん採れるのに鍋料理は人気が無いので野菜が余って値下がりし過ぎです。

 

この雪不足の状態はまだ続きそうです。今現在は利根川水系8ダムの貯水率は80%以上ありますが、雪が降らないのでグングン減ってきています。東京オリンピックの開催中に関東で渇水になるなんてことが心配されます。