助成金をもらって喫煙室をつくる

4月1日に改正健康増進法が完全施行になります。ポイントは受動喫煙対策です。

 

私個人としては、タバコは全部禁止にすればいいと思っていますが、愛煙家が嗜好として楽しむのであれば否定はできません。しかし、タバコの嫌いな人、健康上の事情や子供や妊婦などタバコの煙が深刻な問題を引き起こす人もいます。望まない受動喫煙を防止する取組が進んででおり、喫煙所の設置には補助金が出ます。活用してはどうでしょうか?

 

喫煙室
喫煙室

厚生労働省の以下のサイトを確認してください。

☞ 受動喫煙防止対策助成金

 

概要は、一定の要件を満たす喫煙室(屋外の喫煙所でも構いません)を設置する経費、受動喫煙を防止するための換気設備などの経費に対して、100万円を上限にして1/2(飲食店は2/3)の助成金が支給されます。

 

尚、この助成金は労災保険の適用事業者に限られます。適用事業者でない飲食店や理美容店、旅館など生活衛生営業者の場合は、同様の助成が生活衛生営業指導センターからあります。

☞ 生衛業受動喫煙対策助成金

 

いずれの助成金も予算額に達したら申し込みが終了します。厚労省の予算は総額で31億円ですので、全国で3000件くらいでしょう。改正健康増進法の施行が4月に迫っていますので、早目に検討してはどうでしょうか?

 

尚、喫煙室や喫煙所のスペックには簡単ですが条件があります。喫煙室では、出入り口で風速0.2m/秒が確保できていること。喫煙室からの排気には脱煙装置を取り付け、総揮発性有機化合物の除去率が 95%以上、排気される空気の浮遊粉じんの量が 0.015mg/㎥以下であることです。その他、いくつかの決まりがあるので、これをクリアしないといけません。

 

飲食店では、喫煙室を設けたり、分煙したうえで受動喫煙を防止する設備を設けることは顧客満足の増進=販売促進につながる可能性があります。考えてみてもいいでしょう。

 

改正健康増進法
改正健康増進法