大きな車輪と小さな車輪

今日は自動車部品の工場に行きました。クルマの車輪は年々大きくなっています。

 

この工場では車輪の大型化=リムサイズの大口径化に合わせて、製造ラインを大幅に改修したそうです。確かに街を走るクルマをみると、軽自動車でも大型化して15インチサイズも増えています。普通車の5ナンバーもほとんど見なくなって3ナンバーばかりです。レクサスや各社のSUVでは20インチ以上の車種もあります。

 

クルマのブレーキの構造
クルマのブレーキの構造

クルマの車輪が大きくなれば、それに使われる部品も大きくなります。また、強度や耐久性も向上させなければなりません。

このため、部品をつくっている工場では生産機械を入れ替えたり、治具や工具をあらたにつくったりして対応するわけです。

 

下関で2号線を走ると、大きなタイヤを積んだトレーラーをしばしば見ます。ブリヂストン下関工場は、大型のタイヤを製造してるからです。

この工場では、直径4mの世界最大級のタイヤまで製造しているそうです。露天掘り鉱山で使われる400㌧トラックに使われるのですが、このタイヤはさすがに国道を運べないので船で出荷されます。

 

ただ、この車体や車輪が大型化していく流れはどこかで変わるかもしれません。流行は移ろいやすいので、またコンパクトな車が好まれることもあるかなぁと思っています。環境負荷を考慮すれば、最適なサイズがありそうですが、たぶん今より少し小さくなると思います。

 

ところで、最も小さな車輪ななんでしょうか?

多くの細菌や微生物は鞭毛という尻尾みたいなものをクルクル回しながら移動します。車輪というよりはスクリューに近いのですが、まぁ似てるので、これが最小の車輪でどうでしょう。

小さなものの移動にも、大きなものの移動にも、車輪は最も効率的です。