株価が年初来高値更新~景気が悪いように感じない

日経平均株価23,529円と14ヵ月ぶりの高値となり年初来高値を更新しました。

 

消費増税後の10月は、小売業で前年比7%減、製造業で4%減となり、景気の減速感が強まっているというニュースです。しかし、商工会の窓口相談などで山口県内の事業者さんと話をすると、景気の減速感は感じません。個人的には、統計上の数字は風水害に見舞われた東日本の影響が大きいのではないか?と感じています。

 

レーザー加工
レーザー加工

10月以降、中小企業診断士らしく窓口相談などで事業者さんと面談する機会が増えています。

確かに、家具屋さんとか楽器屋さんとかでは9月に消費増税前の駆け込み需要があったので10月は暇になったという方があります。まぁ、9月に平年の2~3倍も売れたという話なので、これはこれで仕方ないでしょう。

 

ただ、山口県ではほとんどの事業者さんが足下の状況が悪いとは感じていないようです。

飲食店さんでもお客さんは増えているところが多いですし、軽減税率導入の混乱もほとんどないようです。キャッシュレス決裁の導入はあまり進んでおらずまだら模様ですが、売上への影響はなさそうです。

小規模な小売業さんでも混乱はないということです。人口減少など長期的なトレンドは厳しいのですが、足下の景気が悪いという感触は一般にはなさそうです。高級な食品を取り扱っているある店では、むしろ10月以降に売上が増えたという話も聞きました。

 

機械金属系の会社さんも順調です。一番の問題は人手不足。特に技術系の設計者や建設系の監理者の不足が深刻です。仕事はいくらでもあるが人がいない。人がいればもっと売上高が上がるが、十分ではないので注文を断っているという感じです。

 

景気は”気”といいます。年末に向けて、消費マインドは高揚してくるように思います。あまり悪くなるとばかり恐れずに、前向きに仕事に取り組むことが大切かなと思います。