もはや甲子園で夏の大会無理

萩生田文科相が衆院の委員会で「もはや甲子園での夏の大会は無理だと思う」と答えました。

 

いや~、よく言ってくれました。そりゃそうです。東京オリンピックの看板を降ろしてまで札幌でマラソン大会を開くことになったのです。真夏の昼間に甲子園で高校野球大会を開催することはあり得ないと思います。大会の在り方を見直すよい機会になります。

 

夏の甲子園2019
夏の甲子園2019

もはや、来年の夏の高校野球を今年と同じ仕組みで開催することはできないでしょう。

東京オリンピックのために訪日する世界のスポーツ関係者からの非難はもとより、一般の市民からも日本人は異常な人たちだと思われる可能性は高いです。

 

ラグビーのワールドカップが大変に盛り上がりましたが、およそ1週間に1試合のペースでした。ラグビーの場合では、選手の疲労を考えれば、この間隔が必要なのです。

野球の場合はポジションによって疲労度が違いますが、先発完投した高校生の投手ではやはり1週間に1試合が妥当なペースでしょう。

 

大船渡高校の最速163㎞/h、佐々木朗希投手が県大会決勝であえて登板しなかったことは象徴的です。賛否両論ありましたが、好意的な評価が勝ったと思います。この結果、ドラフト会議で4球団が競合したうえでロッテに入団することが決まりました。これからの活躍は不明ですが、高校生選手の健康管理という視点からは正しい選択だったでしょう。

 

高校野球では地方予選もスケジュールがタイトです。1回戦を早めに5月頃からはじめて、試合は毎週末おこなうようにしたらいいと思います。

全国大会も、1・2回戦は連戦にならないように試合を組めます。ベスト16が出そろったら、その後の4週間の週末ごとに試合というスケジュールでもいいのではないでしょうか?

 

プロ野球のタイガースはナイターで戦うので、昼間の甲子園を使うのは問題ないでしょう。現代では、交通網も発達しているので、全国どこからでも試合の都度に甲子園に来てもあまり負担はなさそうです。

このスケジュールなら、佐々木投手が甲子園で投げている姿も見られたかも知れません。