山口県のお菓子、定番があればいいのだが

11月11日は、1が並ぶかたちから「ポッキーの日」だそうです。お菓子のお話。

 

11月11日は、1年のなかでも記念日とされているものが多い日です。中国では「独身の日」としてネットでも爆買いが話題になっています。私の元の業界では十一月十一日で+(プラス)と-(マイナス)が並ぶことから「磁石の日」でした。今朝、わたしのカーナビは”今日は「チーズの日」です”と言いました。西暦700年に天武天皇がこの季節にチーズを食べたそうです。

 

ういろう(御堀堂)
ういろう(御堀堂)

家計調査で県庁所在地の品目別支出金額が公表されています。この調査では、山口市はぶっちぎりのトップです。

山口市の1世帯が年間にお菓子に使う金額は88,768円です。2位の金沢市が81,796円、3位の大津市が81,261円ですから、群を抜いています。

 

全国平均が70,313円です。お菓子に使うお金が最も少ないのは、那覇市の50,826円で、以下宮崎市の53,618円、熊本市の55,273円と南九州が続きます。菓子ではなくて、おいしい果物がたくさん食べられるのでしょうね。

 

山口のお菓子には少し残念なところがあって、山口はこれっ!ていう代名詞的なお菓子に弱いのです。とりあえず、山口県人が考える山口の代表的なお菓子は「ういろう」です。大内氏の時代に西の京として文化の華を咲かせた山口で、ういろうは欠かせないお菓子です。毛利の時代になっても、「毛利の殿様は外郎で茶を飲む」というのはお決まり事です。

 

ういろうは素晴らしいお菓子ですが、生菓子なので、日持ちがしないのがちょっと欠点です。最近は真空パックなどで保存期間を延ばしていますが、焼き菓子などのようにはいきません。

このため、広島のもみじ饅頭、岡山のきびだんご、鳥取の因幡の白うさぎ、のような全国誰でも知っている定番お菓子になりにくいです。

尚、島根(松江)もちょっと似たところがあって、松平不昧公からの伝統で、美味しい和菓子が豊富過ぎて、定番お菓子がありません。

 

できれば、山口ならこれ!っていう定番お菓子を一つ、それも手土産に適した日持ちのする商品を開発してもらえると嬉しいなぁと思っています。駅や飛行場であれこれ悩んだときに、まぁこれでいいか、と買えるようなお菓子という意味です。

ずぼらな話です。まぁ、いずれにしても、定番商品になるには育てる時間がかかりますから、私の役には立たないかな?

 

というわけで、お菓子を楽しみに”おいでませ山口へ!”