石炭が温室効果が高いわけ

先日石炭火力発電の話を書いたら、何故に石炭が温室効果が高いのか?と訊ねられました。

 

簡単にいえば炭素(C)の割合が高いからなんです。有機物は炭素と水素(H)からできています。主な燃料では、石炭>石油>天然ガスの順に炭素の割合が高いので、燃焼したときに温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)がつくられる量もこの順に大きくなります。

 

一財)石炭エネルギーセンター 化石燃料の特徴
一財)石炭エネルギーセンター 化石燃料の特徴

石炭エネルギーセンターのWebサイトから引用しています。

炭素と水素の比は、石炭ではおよそC:H=2:1です。石油ですと逆転してC:H=1:2になります。天然ガスはメタンの場合C:H=1:4、プロパンはC:H=3:8です。

 

最近話題になっている水素エネルギーはC:H=0:1です。炭素(C)を含まないので、二酸化炭素(CO2)はつくられることがありません。生成されるのは水(H2O)になります。

 

分かりやすい例ではメタン(CH4)では、燃焼することで

CH4 + 2O2 = CO2 + 2H2O  という反応が起こるわけです。

メタン1㏖から二酸化炭素1㏖が生産されてるということです。

 

基本的にはC/H比が高い燃料ほど多くの二酸化炭素(温室効果ガス)を大量に排出しているわけです。事業の再構築などスケジュールを決めて進めて欲しいと願います。