サウジアラビアの石油施設にドローン攻撃があって、サウジの石油生産は半減している。
攻撃の事情は誰が犯人なのかも含めてはっきりはしていません。イエメンの反政府勢力が犯行声明を出していますが、アメリカはイランが犯人だと言っています。イランはそんなことはないと反論しています。それにしても、ドローン攻撃というのが物騒極まりありません。
石油施設というのは、本来産業用で平和利用されている施設です。破壊されたときの影響はともかくも、軍事施設ではありません。
ドローン攻撃といっても、どんなドローンを使えばこれほどの被害が出るのかは不思議です。実際は無人攻撃機のようなものなんだろうと思います。
それにしても、ドローンを含んで無人で飛ぶ飛行体の技術進歩は凄いです。業務用のドローンでも6~10kmの距離なら操縦は可能だそうですし、GPSを使った計器飛行ならもっと遠くでも飛んでいくそうです。しかも、かなり重い荷物(武器というか爆弾というか)を運ぶこともできます。
こうなると、コンビナート企業など化学プラントなどは本気でドローンによる空からの攻撃に対して対策を考えておかないといけません。冗談ではありません。世の中には悪意のある人もいますし、とんでもないことを考えつく人もいます。
妨害電波で防ぐことができるとも思えませんし、民間企業が迎撃するわけにもいかないです。しかし、火災爆発はもとより、自社の工場からの有害化学物質流出となるとたいへんです。
日本国内では銃刀法で規制される拳銃などと同じく、一定以上の大きさのドローンそのものの所有や売買、製造や輸入を制限することを考えるべきでしょう。
ただし、日本の海岸線に近づいたどこぞの船から飛び立つことも十分ありえます。これは、法規制では避けられないので、沿岸防衛は重要です。
さて、サウジ石油施設の被害によって起こるこれからの大きな課題として、原油価格の高騰による影響を心配しましたが、どうも大丈夫な雰囲気です。アメリカなどの輸出増が、サウジの減産分を十分補えるようですし、日本経済の足腰も今はしっかりしています。
とは言っても、ご注意怠りなく!です。。