万一の停電に備えよう

台風15号は猛烈な風台風でした。この影響で、千葉県では広域停電が発生しています。

 

耐風15号は、最大風速が60m近い猛烈な風が吹き荒れました。このため、耐風設計がしっかりしているはずの送電鉄塔が倒壊してしまいまいた。送電できなくなった千葉県南西部を中心に、非常に広範囲で停電が発生しています。小型で速度の速い台風が通過すると、このような風による被害がおきます。特に困るのが長期間に渡る停電です。

 

千葉の停電
千葉の停電

事業継続計画(BCP)や事業継続力強化計画の策定を支援することがありますが、長期に渡る停電への備えは重要です。

実は、今回の千葉の例でもわかるように停電の影響は広い範囲に及びます。

 

先ず、言うまでもなく停電すると電気がつきません。この電気は電灯・照明のことです。停電すると夜は真っ暗になります。会社の仕事も真っ暗ではできないことが多いでしょう。消費電力の少ないLED式の非常灯を準備するなど事前の対策が考えられます。

 

次に困るのが冷蔵庫・冷凍庫などでしょう。食品関係の工場は当然ですが、バイオ系や医療系の事業所でも冷凍冷蔵庫が停電になると困ります。緊急には、冷凍冷蔵車両に入れて保管することを計画している会社もあります。

 

ところが、停電になるとクルマの燃料であるガソリンや軽油が手に入らないことがおきます。ガソリンスタンドの多くは電気がなければ給油できないのです。今回の千葉の停電では停電でも給油できるガソリンスタンドに長蛇の列ができています。

 

さらに断水も起こります。都市部ではポンプを使って水を送るのが普通です。屋上の水槽に揚水するのも電気で動くポンプです。停電するとたいていは断水します。

もし水道が使える状態でも安心できません。下水処理場がダメージを受けると排水ができなくなります。排水できないときは水を使用するわけにはいきません。

まぁ、お風呂はちょっとの間は我慢するとしても、トイレが困ります。

 

冷房が働かないので熱中症になったという事例も複数報道されています。もし冬場の停電がおきると暖房はもっとたいへんです。停電すると冷暖房が使えないで体調を崩すような人が増えるでしょう。

 

その他、停電するとエレベーターが使えません。3階くらいにオフィスがあればいいのですが、これが10階とか15階にあれば、疲れ果てるでしょう。

また、電気がないと開かない自動ドア、緊急停止したけど扉が開かないエレベーターなどに閉じ込められるのは避けたいところです。

 

いろいろ考えていくと、停電というのはとても困ったことがたくさん起こります。では、そうすればいいのか?それはそれぞれの事業者さんによって異なります。

一般的な最善の解決策は、停電になっていないエリアに移動することができれば移動するということです。たいていの場合、停電のエリアは限られますから、それ以外の場所に一時的に退避して生活や仕事をすることができるのが継続性があります。どうでしょうか?