マルボロ(たばこ)は韓国製?

韓国で日本製品の不買運動が盛り上がっていて、日本製ビールがやり玉に挙がっています。

 

ビール会社も大変だなと調べてみると、個別銘柄の情報はよくわからないのですが、日本から韓国へのアルコール飲料の輸出額合計で110億円(2017年)でした。日本酒・焼酎・ウイスキーが半分とすると50億円。日本のビール会社はそれぞれ売上高1兆円規模で、3社合計すると売上高3.5兆円を超えるので、韓国向け50億円が仮にゼロになっても大丈夫そうです。

 

フィリップモリスのマルボロ
フィリップモリスのマルボロ

韓国の人はタバコを吸う人が多くて、セブンスターなど日本ブランドのタバコが人気です。不買運動で日本たばこを買わないということになったとき、困ったのはドイツだったそうです。JTがドイツの工場で製造していたということです。

 

韓国ではたばこ産業は大きな産業です。フィリップモリスのマルボロというブランドは日本で人気があります。もともとJT(専売公社)が日本国内で製造していましたが、2000年代に入って韓国での製造に変わりました。一時期は日本で販売されるマルボロは全て韓国製ということもあったようです。今はインドネシアに主な製造拠点が変わってきています。

 

財務省の貿易統計(2017年)をみると、韓国から日本へたばこが900億円も輸出(日本の輸入)されています。日本のたばこ販売額は年間3兆円ほどですが2/3が税金なので、正味は1兆円くらいです。つまり、日本で吸われているタバコの1割くらいが韓国製ということです。

 

私はたばこを吸わないので詳しくはないのですが、韓国ブランドのたばこが人気ということはないと思います。いろいろなブランドのたばこが韓国の工場でつくられて日本に輸入されているようです。たばこ(ビールも)のように、ブランドで売る商品は実際の生産地がどこなのかは、よくわからないというのが実態です。

グローバル化した世界では、不買運動もなかなか難しいということです。

 

まぁ、「たばこは毒の缶詰」です。いずれにしても、禁煙が一番です。