韓国は中国・ロシアの方につきたい

ニュース:韓国は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を延長しないことを決めた。

 

ある意味で、歴史の必然です。日本人にとっては信じ難いことなのですが、事大主義が骨身に沁みている韓国の人は、中国の属国であるほうが心地よいと感じています。今でも韓国の子供たちが学ぶ教科書では中国やロシアは優れて素晴らしく、日本やアメリカは劣った悪い人と書かれています。子供はみんな教科書通りに学びますから、そう信じて大きくなります。

 

独立門
独立門

例えば、韓国の歴史教科書には、アメリカが南北分断をおこなったと書かれています。北が南に侵攻したとは書かれていません。いろいろ、歴史認識が無茶苦茶な理由はあるのですが、韓国でだけ教育を受けた真面目な子供は、中国とロシアが正義で、日本とアメリカが悪党だと刷り込まれるのです。

そのうえ、韓国人のなかでも日本やアメリカと協力して韓国の国力(経済・文化など)を高めた人は、教科書ではフェードアウトされるのです。

 

事大主義というのは、「小が大に事(つか)える」という意味です。朝鮮では長年に渡って、中国からの勅使がくると国王は三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)で迎えます。これは、三回跪いて3×3=9回頭を硬い石の床に叩きつけるというものです。とても痛そうで、やりたくありません。

 

朝鮮の歴史は3200年前に、中国の亡命王朝としてはじまります。その後13世紀にモンゴル帝国の領土となっていた120年間を除けば、近代まで朝鮮はずっと中国の属国(事実上の植民地)だったわけです。この間の朝鮮人民は貧しく、辛い生活を余儀なくされていました。

朝鮮国王が中国皇帝と同列になったのは、日本が日清戦争で勝利したときです。その後、日露戦争に日本が勝利して日韓併合となった時代に、朝鮮は目覚ましい発展を遂げます。

 

朝鮮にとっては、中国やロシアという大きな国につかえることは、どんなに虐げられても悪いことではないようです。日本のように小さな国やアメリカのように若い国に従うことは、どんなに繁栄につながっても善いことではないわけです。結局のところ、朝鮮は中国・ロシアの側につくことになりそうです。 

 

明治維新に際して、ボーダーレスの時代がやってくると感じた西郷隆盛が朝鮮を中国・ロシアにつけてはならじと征韓論を唱えました。日清・日露戦争によって朝鮮半島に独立国家ができて、中国・ロシアの勢力下になりませんでした。第二次世界大戦後のロシアの南進によって北半分は中国・ロシアの勢力下になりましたが、アメリカの力でかろうじて南半分の韓国を死守したわけです。

 

これまでの流れが続くと、南北統一は時間の問題のように思われます。統一朝鮮が、日米欧側につくとは思えません。中国・ロシアの属国として振る舞うことになるでしょう。

日本の安全保障を考えるとき、朝鮮の赤化統一を防ぐことが望ましいのですが、戦争はもちろん力の行使ができない現代においては難しいでしょう。したがって、日本は日米安保を基礎として、防衛力を整備強化していくしかありません。

 

日本人の、化学技術の進歩と生活の質向上が歴史を進めるという考えは、必ずしも普遍的な真理ではなかったということです。面倒なことになりました。