山に行く、山へ行く

録画していたプレバトの俳句を視たら「プール開き前のプールに水馬」が3位です。

 

水馬と書いて”あめんぼ”と読むそうです。この俳句は、FUJIWARAの藤本さんの作ですが、夏井先生から「プール開き前のプールを水馬」としたらどうかという意見がでました。”プールに”ではなく、”プールを”としたほうが、たくさんのアメンボが水の上を滑っているイメージが湧くという指摘です。確かに、助詞1つで印象が変わってきます。

 

東鳳翩山
東鳳翩山

助詞(格助詞)には、「が」「の」「を」「に」「へ」「と」「から」「より」「で」があります。

 

「山に行く」と「山へ行く」では、意味はほとんど同じですがイメージが異なります。

 

「山に行く」は山へ行って何かをする、何かの目的を持って山へ行くというイメージになります。

一方で「山へ行く」は山という目的地の方向に行くというイメージです。

 

「トレッキングに行く」は普通の言い方ですが、「トレックングへ行く」は意味はわかりますがちょっと変です。「泳ぎに行く」と「泳ぎへ行く」、「観劇に行く」と「観劇へ行く」などでは、”に”じゃないとおかしいです。

 

ついでですが、「山が行く」「山を行く」「山と行く」「山から行く」「山より行く」「山で行く」、しっくりくるような来ないような、難しいですね。

俳句をつくるときだけでなく、日常の会話でも助詞に注意を払わないといけませんね。