3日続けて吉本興業・・会見はこうすればよかった

吉本興業のことばかり書くのはおかしいですが、経営者には参考になります。

 

岡本社長(最初は個人名を出していなかったのですが、もういいか)は、ではどういう会見をしたらよかったのか。私の考える模範解答です。まぁ、これまで書いてきたことと変わりはなのですが念のためです。

 

悪い頭の下げ方の例
悪い頭の下げ方の例

日大アメフト部のときも書いたのですが、謝罪のために頭を下げるのに片手にマイクを持っているのは最悪です。

 

さて、私は岡本社長はこう会見すればよかったと思います。

記者会見には自分ひとりで出ます。弁護士資格を持った法務部長なんか屁の突っ張りですから不要です。

 

最初に90°に深々と頭を下げて、30秒数えてから顔を上げます。会場を見渡した後に、集まってもらったお礼を一言述べたら、次のように言うのです。

 

「宮迫、田村の記者会見での発言は全て正確です。全てのことは自分・岡本が指揮をしておこったことです。私は法的にも倫理的にも本来とるべき判断を誤り、パワハラまがいのことをして会社を間違った方向に導いてしまいました。申し訳ない。ごめんなさい。謝罪します。

自らが経営の任に無いことを痛感したので、経営体制を刷新する必要があります。株主やスポンサー、社員やタレントなど、利害関係者の意見をよく聞いて後任の社長を含めた体制を固めます。これが固まり次第、岡本は速やかに社長を辞任します。ついては、マスコミ、関係者、ファンの皆さん、吉本興業を引き続き支援してください。」

 

大筋でこうあれば、後は各論です。もう大した問題にはならないでしょう。

宮迫、田村の処分解除は、彼らは申告していたが岡本が隠したので悪くない。そもそも詐欺集団かどうかは、吉本という会社も気づかなかったのだから芸人にわかるはずもない。最初に嘘を言ったのは悪いが、情状の余地は大きい。とか・・・

嘘やいつわりで誤魔化そうとする収集がつかなくなります。とにかく、ちょっとの真実があれば全部を認めて謝罪するのです。

 

要するに、社長の首を差し出せば7000人の首はつながり、お国は安泰です。

戦国時代のお殿様と同じです。国を家臣を領民を守るには、領主が切腹するのが一番です。理屈がどうとか、誰が良いとか悪いとかは、あんまり関係ないのです。

 

但し、領主の切腹と違うのは、現代の社長は一度辞任しても、死んでしまうわけではないのです。こんな会見をした社長を放っておくほど日本には人材がいません。引く手あまたです。

しかも、1年もすれば講演活動でも左団扇になるでしょう。そのときのギャラは9:1かな?

 

まぁ、もう遅いですがね。