マイクロ法人設立のすすめ

1人発起(出資)した1人社長(代表)の法人のことをマイクロ法人というのだそうです。

 

実は聞いたことがなかったのです。2009年に初版発売されたある本ではじめて登場した言葉だそうです。合同会社ワライトはマイクロ法人ということになるのですが、私は自社のことを聞かれるとスモーレストカンパニーだと言っていました。

 

椅子
椅子(本文と関係なし)

日本の事業者数は約380万者です。このうち法人は260万社で120万者が個人事業主です。この法人の半分の130万社が小規模事業者です。小規模事業者というのは、製造業などでは20名以下・サービス業などでは5人以下の従業員の会社です。

 

マイクロ法人はこの130万社の内数になるのですが、まぁおよそ100万社といったところでしょう。このマイクロ法人100万社には100万人のマイクロ社長がいるわけです。

 

この100万人をふくめて、日本ではフリーランスといわれる人が約1100万人います。日本で働いている人が6000万人ですから、フリーランスの割合はかなり高いです。

マイクロ社長以外のフリーランスで多いのは、フリーターと言われる人や、自由業と言われる人、すきまワーカーと言われる人、それに雇用されながら副業をしている人などです。個人で自営していて、法人化していないフリーランスは約230万人と予想されます。

 

尚、フリーランスの人口は年に2万人以上も増えています。最近は、定年退職したシニアとか、子育てが一段落した女性などがフリーランスとしてたくさん働きはじめています。

 

フリーランスがマイクロ法人をつくる理由は、一番が信用を得ることだと思います。

別に一人で仕事するのだから、法人にする必要はないようなもんですが、やはり○○会社代表・・というのは格好いいです。もちろん、節税になるとか会計がしっかりできるといったメリットもあるでしょうが、最初はやっぱり見栄なんでしょう。

 

マイクロ法人の設立が進んでいる最大の理由は、会社をつくるのが簡単になったことです。

設立にお金があまりかからない(合同会社なら10万円以下)ですし、ランニング費用もたいしてかからない(7万円の住民税くらい)ようになりました。

建前を混ぜれば、経営が透明化することがマイクロ法人設立の最大のメリットでしょうか。