買い替えには省エネラベルを確認しよう

家電製品の省エネ性能は飛躍的に進化しています。「”もったいない”のはエネルギー!」

 

「うちの冷蔵庫は古いけどまだ使える」から買い替えるのは”もったいない”と考えがちです。しかし、冷蔵庫に使われているマテリアル(金属やプラスチックなど)は大半がリサイクルされます。消費されるエネルギー(電力=石油や石炭など)は捨てられるだけです。

 

家電の買い替えをするときに役に立つのが「省エネルギーラベル」による情報提供です。

7種の家電でつけられています。冷蔵庫・照明器具・エアコン・テレビ・温水洗浄便座・炊飯器・電子レンジです。この表示を店頭でおこなうのは小売事業者の義務です。

さらに、炊飯器と電子レンジを除く5種では「統一省エネルギーラベル」による情報提供が推奨されています。これは努力義務ですが、現在ではほぼ普及しています。

 

省エネラベルの表示例
省エネラベルの表示例

「省エネルギーラベル」には、省エネ性マーク・省エネ基準達成率・エネルギー消費効率(年間消費電力など)の3つの情報があります。

 

新しい商品なら、省エネ性能に変わりがないだろうと侮ってはいけません。例えば、同じ容量の冷蔵庫で比較してもエネルギー消費効率が2倍くらいは違います。

ファミリー層に売れ筋の500ℓタイプで比較してみると、省エネ性能1位はT社製の6扉型の冷凍冷蔵庫で、年間消費電力 217kWh・電気代5,860円でした。

省エネ性の低かったのは、K社製の2扉型の冷凍冷蔵庫で、年間消費電力404kWh・電気代10,404円でした。

 

購入価格に差があるのかと価格.comで比較したところ、T社製の最安値が255,840円で、K社製は250,560円でした。1年分の電気代です。もちろん、冷蔵庫を選ぶ基準は省エネ性能だけではないのでしょうが、高価な買い物なので考慮してもらえるといいですね。

 

ついでですが、大きな冷蔵庫が電気をたくさん使うということもありません。これはちょっと意外なのですが、実は冷蔵庫の場合は中型(250~350ℓ)のほうが、大型(450ℓ以上)の冷蔵庫よりも消費電力が大きいのが普通です。

600ℓの大型冷蔵庫1台と300ℓの中型冷蔵庫2台を使う場合を比較すると、年間の電気代が1万5千円とか2万円余分にかかることもあります。