ゴルフ場はゴルフ以外で儲けたい

最近のガソリンスタンドは油外売上(ガソリン以外の売上)が無いと経営が成り立ちません。

 

クルマが消費するガソリンの量が減り続けているので、ガソリンスタンドの経営課題はガソリン以外の売上をどうやって上げていくかです。ゴルフ人口が減り、接待ゴルフ市場も縮小しているゴルフ場も同じではないかと思います。

 

ゴルフ場
ゴルフ場

ゴルフダイジェストオンラインというサイトによると山口県には38のゴルフ場があるそうです。都道府県ランキングでは24位ですから、いつもながら真ん中あたりです。

大型連休期間中ですが、混みあっているということもなく、前日予約で問題なくプレーできます。

逆に経営は大丈夫か?と心配になります。

 

経産省統計から、ゴルフ場経営状況を確認してみましょう。

経済産業省特定サービス産業動態統計調査2018
経済産業省特定サービス産業動態統計調査2018より

2018年のゴルフ場の売上高は8883億円でした。グラフのように長期低落傾向です。内訳は、利用料5886億円・キャディフィー1509億円・売店食堂1489億円となっています。

 

2000年代のピークである2002年の売上高1兆2301億円と比較すると28%減少です。内訳では、利用料が23%減・キャディフィーが46%減・売店食堂20%減です。キャディーフィーの減少が大きいです。キャディーをしている人も減っていて2018年は全国で4336人(同32%減)です。

 

2018年のゴルフ場利用者数は893万人(同10%減)でした。売上高の落ち込みほどには利用者は減っていません。つまり客単価が下がったということです。

最初にキャディーさんを頼むようなプレーが減っている(セルフプレーが当たり前になった)ことがあります。次に、利用料が下がっていることがあります。2018年の利用料単価は6597円(同14%減)でした。手軽にプレーできるようになったということです。

 

これからのゴルフ場経営をどう考えるかです。人口動態から考えても、レジャーやスポーツの多様化という傾向からもゴルフ場利用者数を増やすことは困難でしょう。客単価を上げるという試みも厳しいような気がします。そこで考えたいのは売店食堂などゴルフ以外の売上を増やすことです。

また、多くのゴルフ場は風光明媚なところにありますし、通常のゴルフは昼間しかできません。例えば、海外観光客向けのディナーをゴルフ場のレストランで企画するなどは、面白そうです。立派なお風呂なんかもあれば、楽しめるかも知れません。