ブラックホールとメシエカタログ

今朝の日経新聞の一面トップが『ブラックホール撮影成功』でした。ちょっと驚きました。

 

ブラックホールについて語る知識はないので、ちょっと脇道です。撮影されたブラックホールはおとめ座の「M87」という銀河の中心にあるそうです。”M87”と聞くと、すっとウルトラマンを連想しましたが、よく思い出してみるとウルトラマンの故郷は”M78"星雲でした。

 

世界で初めて撮影されたブラックホール
世界で初めて撮影されたブラックホール

この”M"というのは、フランスの天文学者であるシャルル・メシエがつくった星雲・銀河のカタログの番号です。

メシエの”M"で、1から110まであります。

 

メシエは1730年に生まれて1811年に亡くなっています。メシエカタログの最初の刊行は1774年ですから、250年ほど前です。

日本は安永2年で、杉田玄白と前野良沢が解体新書を刊行した年です。

 

メシエカタログの栄えある”M1”は、1731年にイギリス人のヘヴェスによって発見されていた「かに星雲」です。続く”M2”は、みずがめ座の球状星団。

そして、”M78"はオリオン座の散光星雲です。肉眼では難しいようですが、双眼鏡を使えば、普通の人にも見えるそうです。

 

今回、ブラックホールが見つかったには”M87"なんですが、実はウルトラマンの原作ではウルトラの星はまさに”M87”になっていたそうです。それが、印刷段階の誤植で”M78"に変わってしまい、そのまま踏襲されたとか。

はじめて見つかったブラックホールが「ウルトラの星」にあったということですから、ちょっとワクワクします。