下関北九州道路は必要なんです

塚田国交副大臣の「忖度」発言が野党の格好の攻撃材料になっています。

 

詳しいことはニュースを参照していただくとして、今は内輪の与太話でも記録されて問題として取り上げられるので注意して欲しいところです。頻繁に山口県と福岡県(特に北九州市)を往復している私たちからすれば、下関北九州道路早期完成の必要性は明らかです。

 

本州と九州=山口県と福岡県=下関市と北九州市を結んでいるのは、現在3本のトンネルと1本の橋です。

3本のトンネルとは、昭和11年に着工して昭和17年に開通した関門鉄道トンネル、昭和12年に着工したが戦争の影響で中断して完成は昭和33年になった関門国道トンネル、昭和45年に着工して昭和50年に完成した新幹線の新関門トンネルです。

鉄道トンネルは完成から77年の喜寿を超えており、国道トンネルは昨年還暦のお祝いをして61年、新幹線トンネルでさえ44年が経過しています。

本州と九州とを結ぶ唯一の橋、関門橋は高速道路専用です。昭和48年に開通して、46年が経過しています。

 

私の場合は、この4ルートでは関門橋>関門国道トンネル>関門鉄道トンネル>新幹線トンネルの順で使用頻度が高いです。合計すると1年間では30~40回使っています。

 

いずれのルートもかなり老朽化しています。頻繁に補修工事が行われていて、1年間では1/3くらいが工事中です。国道トンネルを工事中は関門橋に迂回し、橋が工事ならトンネルへの迂回です。ルートが二本あるからいいようなもんですが、交通事故もしばしばあるので迂回ルートが片側1車線のトンネルのときは本州と九州は連結が途切れます。逆ならいいかというと、橋は台風などの強風があれば不通になってしまいます。

 

日本経済の大動脈を守るために、下関北九州道路は必要です。トンネルか橋かで意見が割れていましたが、下関市彦島と北九州市小倉を結ぶ第二関門橋で決まりました。しかし、今から調査に取り掛かろうかという段階ですから、完成するまでに10年以上(20年くらいかなぁ?)はかかるでしょう。私なぞが利用することは無いかも知れませんが、次代のために早期着手が望まれます。

 

※ 下関や北九州で、年配の人にインタビューして「私には不要」という答えを引き出し、地元の人も望んでいないとテレビが流しています。困ったものです。この道路が必要なのは、20年以上先でも元気に活動している若者です。

【追加】某全国紙には、門司区の自営業○○○○さん(70歳)「こんな道路いらない」というインタビュー記事が載っていました。○○○○さんは関門地区では名の知られた共産党系の活動家です。記者や編集者が知らないはずはないですから、「こんな新聞ならいらない」です。

 

塚田副大臣の失言で国会は混乱するかも知れませんが、これが機会になって広く国民に第二関門道路の必要性が浸透することを期待しています。