ご当地マラソンで地域再生

「第15回 くすのきカントリーマラソン」が開催されました。いい大会です。

 

宇部市で開催されるのマラソン大会です。今日は未明までの雨も上がり、風は強いものの、晴天に恵まれました。北海道から鹿児島県まで1900人余のランナーがエントリーしました。

中山間地を走る獲得標高550mというアップダウンのあるコースなので、田舎の風景を見ながらのんびり・ゆったりという大会です。

 

第15回くすのきカントリーマラソン
第15回くすのきカントリーマラソン

観光庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」というのがあります。現在の支援対象は17ですが、そのなかに「全国ご当地マラソン」があります。

他には「酒蔵ツーリズム」「忍者ツーリズム」「エコツーリズム」「街道観光」「アニメツーリズム」「ロケツーリズム」などなど、どれも面白そうです。

 

全国ご当地マラソンには、15のマラソン大会が加盟しています。北は岩手県の「いわて奥州きらめきマラソン」から、南は大分県の「仏の里くにさき・とみくじマラソン」まで。「くすのきカントリーマラソン」も加盟です。

 

マラソン・ランニングの愛好者は全国に2000万人もいるそうです。そんなに多いとは驚きですが、参加者数から見ると納得です。

「東京マラソン」には4万人が参加しますが、参加することすら困難です。2番目の「大阪マラソン」が3万5千人、参加者1万人クラスの大会だけでも100大会くらいあります。これだけでも延べ200万人です。

 

山口県でも「下関海峡マラソン」には1万3千人が参加します。関門海峡を挟んで、「北九州マラソン」も同規模の1万3千人です。いずれも、Webサイトからのエントリーが1時間も経たずに定員に達してしまいます。大人気です。

 

マラソン・ランニングブームで、大規模な都市型マラソン大会が隆盛を極めています。

一方で、「くすのきカントリーマラソン」などのご当地マラソン大会は集客に少々苦戦しています。今シーズンは、山口市の「名田島田園マラソン」が廃止になりました。

 

ご当地マラソンには都市型マラソンにはない魅力があります。地域の方とのふれあいや、名産品や名物料理を楽しむこともできます。一方で、ご当地マラソンを地域再生に活かすというまでには到っていないようです。

 

ご当地マラソンをローカルコンテンツとして積極的に活用すると面白いように思います。観光振興に止まらず、地方産業の活性化にもつなげていきたいものです。

人生100歳時代でもありますし、健康長寿社会をつくるうえでも有効です。