日本の紅茶生産量は約120トンだそうです。コーヒー生産量は不詳ですが数トンレベルです。
紅茶輸入量は約1.5万トンですから、日本人が消費する紅茶は99%以上が輸入されたもので、国産紅茶はごく少ないです。コーヒーは国内消費が46万トンもありますから、国産コーヒーは極めて希少です。
右上のグラフは日本での緑茶とコーヒーの消費量です。
コーヒーの消費量は46万トンで、緑茶は8万トンですから、コーヒーが圧倒的に多くなります。もっとも、豆の重さと茶葉の重さを比較しているので無理があります。
しかし、コーヒー消費量は右肩上がりに増え続けていて、緑茶は徐々に減っています。
コーヒーの国内生産は沖縄県や鹿児島県の徳之島、東京都の小笠原諸島などで少量ですがおこなわれています。
地球温暖化という背景もありますが、コーヒー栽培は冷涼な気候でもできないわけではないようです。栽培ノウハウが確立できれば、赤道周辺のコーヒーベルトから離れた日本でも栽培の可能性はありそうです。
右下のグラフは日本での紅茶とウーロン茶の消費量です。
20年前ですとウーロン茶が紅茶を圧倒していたのですが、今は逆転しています。ウーロン茶は健康志向(脂質を燃焼してダイエットに効果など)で需要が伸びていたのですが、今や各種の健康食品が新たに提案されていて影が薄くなりました。
一方で、紅茶の需要はほぼ横ばいという感じです。
国内での栽培では、コーヒーよりも紅茶の可能性はさらに高いように思います。
紅茶の国内消費量は緑茶の8万トンに対して約5分の1の1.5万トンですが、先述の通りほとんどが輸入品です、国産紅茶が市場に認められる可能性は高いと思います。
コーヒーや紅茶は、日常的な飲料ですが嗜好性が非常に高いので、日本人の好みに合うようなものがつくれるといいなぁと思います。ただ、栽培にはかなりの時間がかかると思いますので、挑戦できる人も限られるのかも知れません。