貨客混載で地方公共交通が蘇るか

規制緩和の一貫として、路線バスやタクシーなどで貨物を運ぶことが可能になりました。

 

貨物と旅客の両方を運ぶので、貨客混載といいます。今までも少しは認められていたのですが、今回の緩和では人も貨物もほとんど同じ扱いで運べるようになりました。地方の公共交通はどこも旅客数の減少に悩んでいるので朗報ですし、大いに活かさないといけません。

 

宇部線の列車
宇部線の列車

当地には、宇部線・小野田線というJRのローカル路線があります。

宇部線は延長33kmで利用者数は1日あたりで2500人余りです。小野田線は延長12kmで利用者は450人ほどです。

 

まぁ、通学に使う高校生がメインユーザーでいつもがらがらです。私でも、1年間に数回利用するだけです。

そこで宇部線と小野田線の鉄路を廃止して、BRT(バス・ラピッド・トランジット)の導入を検討しているということです。まぁ、遅きに失した感は否めないのですが、ようやく重い腰を上げたので、このまま一気呵成に進めてもらいたいものです。

 

現在の2倍の駅(停留所?)・3倍の便数を運用すれば、利用者が3倍に増える可能性はあります。今の1/4の容積の軽い車両(バス)で運用できれば、損益分岐点を超える売上高を上げられるような気がします。

 

そのときは、このBRT車両に貨客混載の導入を進めてはどうでしょうか?宅急便の荷物問題が社会的にクローズアップされています。市街地に停留所がたくさんできるので、共用の宅配ボックス(暗証番号で解錠できるタイプ)を設置して、荷物を受け取るサービスです。その荷物をBRTが運ぶなんてアイディアです。

荷物を受け取った人が、そのままBRTの利用者になることも多いでしょうから、相乗効果も期待できます。

 

そんなことしていたら定時運転に支障がでるじゃないか?ですって。それは、それほど利用者が増えるわけですから、いくらでも対応ができます。何しろ、今はガラガラなんですから。