予想以上にジビエ料理が普及してきている

ジビエ(GIBIER)はフランス語で野生鳥獣の肉ことです。

 

ヨーロッパでは古くから野生鳥獣の肉を食べる習慣がありました。シカ、イノシシ、クマ、ウサギ、キジ、カモなどいろいろな野生鳥獣が対象になります。日本でも、数年前からジビエ料理が人気になってきました。

 

ジビエ料理
ジビエ鍋

当地でもイノシシやシカが農作物へ被害を与えたという話をよく聞きます。

日曜の朝に近くの山に散歩に行くと、親子のイノシシが前を横切るようなこともあります。我が家の裏山にもイノシシ捕獲のワナが設置されていますし、ゴルフ場などにも置いてあります。

最近ではヌートリアによる被害が多いそうですが、これは元々は野生動物ではありません。

毛皮を採るために飼育されていたものが野生化したそうです。

 

さて、イメージとしては有害鳥獣による農作物被害は年々大きくなっているように思っていました。しかし、実際は違っていました。平成29年度の有害鳥獣による被害額は、全国で164億円です。これは平成22年度の239億円から2/3くらいになっています。

 

電気柵の設置などの水際対策の効果もあるのかも知れませんが、捕獲頭数(駆除頭数)が増えていることが被害が減った最大の要因のようです。

イノシシとシカの捕獲頭数は、平成22年頃と平成29年を比べるとほぼ倍増しており、イノシシで62万頭・シカで58万頭となっています。

日本にはイノシシ100万頭、シカ150万頭が生息しているので、それぞれ60万頭の捕獲すると、ほぼ生育数が増えずに均衡していると思われます。

 

折角捕獲したイノシシやシカですが、焼却や埋め立て処分するのが普通だそうです。ちょっともったいないです。そこで、食用にしたりして有効活用しようという動きが急速に立ち会がってきました。昨年度では、1629tのジビエ肉が楽しまれるようになっています。

 

さて、山口県でもいろいろなところで、ジビエ料理を楽しむことができるようになってきました。下関市が公設のジビエセンターを設置するなど手軽な食材として提供されるようになっています。レストランなどでもジビエ料理を目玉メニューにするお店も増えてきています。

 

 

農林水産省のwebサイトはジビエについてとても詳しいので確認してみてください。

 『ジビエのポータルサイト「ジビエト」~おいしく活かす。森のごちそう~』